第6話国会議員、真っ当な正直者

初めて振り向いた先生。太い黒縁眼鏡の無表情だったが、邪気は無い・・・。

 胡麻すりが出来ない、愛想笑いが出来ない真正直に生きるクソ真面目で鑑の様な先生が好きだ。

 男が男に惚れるというのはこういう事だと、理解していた。

「ハッキリ言ってそうです。」僕も振り向いた。

「ハッキリ言えよ右とかさ!」曖昧が嫌いだった。

 曖昧が嫌いな先生らしく僕の振った話題に白黒付けようと乗り出した。

 今、僕が詰められている・・・。

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