第2話
だからさ、ここで君の目玉が僕に切り取られること、光栄に思ってほしいよ。
だって、ここで君は永遠に生き続けることができるんだから!
そう頬を緩ませながら語った男の目に光はなかった。
人の目玉を取って、希望を取って、なにが楽しい?
切り刻まれた顔中の傷の痛みなど気にしないふりをしながら、途切れ途切れに言った。
痛い、痛い、顔中が、身体中が痛い。
でもそんなこと、もう気にしない。
だって俺は、これから目玉をくりぬかれるのだから。
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