刀装具・刀について
@nisikaik
第1話 刀は難しい・・・
刀装具が好き、ヤフオクや刀剣店のHPを見るのが日課のオジサンです
これから刀剣刀装具について経験してきた事や、体験中の事など、或いはヤフオクの出品物などについて気ままに書いていこうと思ってます
令和6年になり、早くも一か月が経過しようとしています
年明けから能登で酷い地震が発生し、明けて2日には海保機と航空機が離着陸の際に接触事故を起こすという何とも凄まじい年の幕開けとなっています
これらの事件事故はまだ予断を許さぬ状況の最中ではありますが、ヤフオクで刀装具を求める事を覚えてからは検索しない日は無い位に刀装具ジャンキーと成り果てています
本当に被災地の方には申し訳ない気持ちを心の片隅に持ちながら毎回PCの電源を入れる日々です
私が刀装具に興味を持ち始めたのは、この2年程前からでして中々素人の域を脱し切れていません
ですが、刀友の先輩に教えられ、助けられながら最近は少しは目が利くようになってきたような、そんな気持ちがしているついこの頃です
刀装具の世界にはいきなり飛び込んだ訳ではありません
刀の方に興味を持ったのが最初です
幼少期に大工をしていた父親が骨とう品店から無銘の古刀を購入し、仕事終わりに楽しそうに手入れをしている姿が強烈に焼き付いているからだと思います
しかし、その刀も実は訳ありな刀でして、いずれ章を改めて書くようにします
幼少期から年が経ち、二十歳くらいに再び刀剣に興味を覚える事になります
大学近くにあった刀剣店のシヨーウィンドーにとても綺麗な刀が飾られていてフラフラと入店した事がこの世界への第一歩でした
この刀は素人目にも素晴らしい刀で、本多平八郎忠勝が所持していたとされる大和包永でした
長さなどのスペックは朧げですが、定寸以上はあり青々とした鉄の色はとても美しく、ガラス越しに一時間くらい眺めていた記憶があります
ここの店主Sが気の良い方で、若造に『随分気に入ったようだね、見てみますか?』
と声を掛けてくれました
刀の鑑賞方法を知らない私はその時に初めて名刀というものを手にしたのだと思います
【この刀は現在、特別重要刀剣として中部地域某所に収蔵されています】
今思い返すと、こんなに良い出会いがあったのにここから発展が無く、二、三回程度お店に立ち寄るだけになります(勿体ない話です)
そこからは偶に展覧会や展示会を見る位でしたが、働き始めて結婚をしたのが三十歳、ここでネットで刀を再び見る事になっていきます
ヤフオクでは当初は刀剣類は禁止ジャンルでした
その為、見ていたのは今は無きDeNAが主催していたビッダーズだけ
ここで素人が検索するのは大銘モノの刀です
当然ですが偽物だらけ
ですが素人には判別が付きません
当時はまだ刀剣の類は人気も無く、取引も薄かったように感じます
ここで私はやらかします
ビッグネームの刀工に興味があり、左文字の無銘刀として出品していた方とコンタクトを取ってしまいます
この方は、当時既に70才過ぎの高齢者でしたが、大変にエネルギッシュな方で 石油店を経営しながら宝石の輸入販売をし、更に骨董品にも進出し始めていたようです
今ならば笑って通過してしまう刀ですが、無銘の左文字刀(あり得ない!!)を直接拝見する為にわざわざ高速道路を2時間走らせ二つの県をまたぎ移動しました
ここで初コンタクト、初拝見、素人が上手な売り文句と熱気のある説明にやられてしまい購入する事になりました
その額、七十二万円成り
鑑定書もない刀に我ながらよくもお金を払ったものです
しかもかなり研ぎ減りして粗が出て細くなりつつある刀です
ホントに知らないというのは恐ろしい
お昼を御馳走してもらい、わざわざこの刀を持参して近所に住まわれているという刀剣研ぎ師の方のお宅に出向き、『無銘だが左文字と見て間違いない』と言うまるで根拠の無い言葉に安心感と満足感を覚えて自宅に帰ったのを覚えています
しばらく手元に置くと今度は左文字である正当性が欲しくなり、調べたところ日本美術刀剣保存協会で保存刀剣の認定を貰える事を知ります
審査に出品しました
梱包の仕方も知らずにかなりゴツイ木枠で送ったのを覚えています
今ならば、あの木枠の箱はかなり協会も邪魔だったに違いありません
結果は、、、、、後代包永という鑑定結果でした
奇しくも、二十歳で知った包永
後代という事で、刀の出来は全く違うのですが
包永とは御縁があります
ですが、当時は左文字とは似ても似つかない鑑定結果に愕然とします
左文字なら安い、と感じ購入をしましたが包永の後代ではこの金額は少し無理があります
購入先のご老人に連絡を取ったところ、この方が良い方でそのまま七十二万で引き取って頂けました
鑑定料金まで支払って頂きました
運が良かったとしか言えません
こうして、最初の刀は失敗に終わった訳です
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