祖国が大国に破れ、結果ある日いきなり奴隷に堕とされた男子の、一人称の物語です。
主人公は親友と交わした約束を胸に、奴隷に堕とされても反骨精神を失わず、抗います。
主人公のそうした人間性、覚悟の強さ、そしてガッツについて、序盤で読者に伝える展開を入れているのが好印象。
敵国の文化についてあまり序盤で触れていないのが気になりますが、おそらく後から出てくるのでしょう。
奴隷狩りというワードでときめく人は手に取って見てください。
(ただし、物語冒頭でいきなり行われる「奴隷狩り」のシーンで、奴隷狩りにつきものの婦女暴行シーンは無いです。作者様が意図的に外したものと推察します。主人公がたまたま見ていないだけかもしれないし)