番外編 1


「お仕事、ご苦労様でした。」


 アンティークな部屋は紅茶の匂いに包まれる。


「いえ、それほどでも。」


 探偵は、そうとだけ答え去っていった。



「さすがは、偽装者トリック・スター、完璧でしたね。」


 小さな笑みと共に、警察の計画は、実行された。


「暴力団組織を完全に潰す、素晴らしい働きでした。」


 コツコツと、小さな足音がよく響いた。


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