第9話 一番長いのは前期受験後
前期受験まではイケイケだった長男とウン十年前の私。
前期試験後、見事に情緒不安定になった、二人とも。試験はそれなりの出来だったので多分大丈夫と思うけど、後期試験の勉強もとりあえずしておかないといけない。でも後期の勉強には身が入らない。そんな中途半端な心境なのである。
長男は数日経つと「前期落ちたら、一応後期は受けるけど私立に行く」といいだし、後期の勉強を放棄してゲームを始めた。
そんな長男を見て、私の豆腐メンタルな心臓は前期合格発表直前についに悲鳴を上げる。頻脈の発作が発生し、救急車で搬送された。応急処置では、本当に一瞬だが頻脈状態を元に戻す為、薬で心臓を止めた。処置後すぐに帰宅はできたが、根治するには手術が必要らしい。次男の受験も迫っているので、長男の進学後、頻脈の原因となる余計な血管を冷やして固める手術を行った。豆腐を固めて作る高野豆腐と同じ手法で、高野豆腐メンタルは誕生した。
私の話は横において、前期試験後合格発表までは自分の周りだけ光の速さで動いているように時間が遅く感じられる。よほどの鋼メンタルでなければ太刀打ちできないのではなかろうか。(高野)豆腐メンタルの私にはどう過ごせば良いのか、いまだに解は見つかっていない。
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