この私が平民に惚れてるですって?! 〜惚れた平民がカッコイイなんて聞いてませんわー!!〜

柴*エビ

1話

「お嬢様、お茶会お疲れ様でした」

そうわたくしに話しかけてきたのは最近私付きの騎士になった平民のミーミル。

平民なのに剣も扱えて、紅茶も入れられて…と多才なのだ。


そして、私は彼女に惚れている。どうしたら振り向いてくれるのかはまだ模索中だけれども。


「えぇ、お疲れ様。そうそう、お茶会のために用意したお菓子が余ってしまったの。よかったら持って帰りなさい」

「えっ!よろしいのですか?」


「いいって言っているじゃない」

「わぁ、ありがとうございます!」


そう言いながら微笑む彼女は眩しかった。いつもの仕事用の顔ではない素の表情のようで。でも、平民に対してこんなに良くしているけど…いつ振り向いてくれるのかしら。


まぁ、警戒はされていないようだしいいとしましょう。


「あとで包んで持っていってもらいますね。では中に入りましょう」

そう屋敷に向かったとき。


「ひゃっ!?」

つまずいてしまった。地面にぶつかりそうだったその時、体を支える手があった。


「大丈夫ですか?」

ミーミルの手だった。


「だ…大丈夫よ…。あなたのおかげね」

近い近い近い!!!どうしよう。ドキドキしているのがバレてしまいます!!


「こんなこと…耐えられませんわーーーー!!!」

「お…お嬢様ーーー!!」


恥ずかしすぎて走って逃げてしまいましたわ。でも…


「平民がカッコいいだなんて聞いてませんわー!」

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この私が平民に惚れてるですって?! 〜惚れた平民がカッコイイなんて聞いてませんわー!!〜 柴*エビ @4cpn6ais88

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