第36話 悠依の夢
悠依は高校2年生になり進路が確定した。大学の教育学部に行きたいそうだ。悠依は推薦を狙っているため成績を維持している。悠依は小さい頃から教師になりたいと言っていた。自分と同じ職業を目指してくれるのはとても嬉しい事だ。ただ教師は死ぬほどブラックな職業だと思う。悠依に進路を何回も確認したがやはり教師が良いらしい。櫻井潤も教師を目指している事も関係あるのだろうと思う。ある日曜日悠依が花を持って出かけた。悠依に「どうしたんだ」と俺が聞くと悠依は「一昨日潤が学校で倒れたんだ。だからお見舞いに行く事にしたんだ。」と言った。だが優希がお見舞いに行くようになってから3ヶ月後潤は悠依の彼氏ではなくなってしまった。悠依は家で毎日泣いていた。俺達もかけてあげられる言葉が見つからなかった。悠依が気持ちの整理をつけたのは高校3年生までかかった。高校3年の4月から悠依は死ぬほど勉強して見事大学に合格した。合格をもらった悠依は真っ先に潤がいるところへ向かった。悠依は「潤。私先生になるための道に入ったよ」と言った。潤からおめでとうの言葉は返って来ない。しばらく俺は悠依のそばから離れた。悠依の合格は推薦だったので年内に終わった。家に帰ると優希がケーキを作ってくれていた。優希が「お姉ちゃん。おめでとう。」と言った。優希は専門学校で成績が首位だそうだ。優希のケーキとても美味しかった。
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