だれ?なぜ?大丈夫?
優花…
優花は、オレのせいで好きな人に変態行為してフラれて、沼にハマってしまったらしい。
オレのせい…
「優花…オレのアドバイスのせいでなんか…なんかごめんね。また美味しいの作ってあげるから、だから…沼から出してあげるよ」
…
「沼から…脱出?できるかな。わたし…」
「うん。オレが出してあげる。」
…
「無理だよ。」
…オレじゃやっぱり無理か。
やっぱり好きな人に沼から引っ張り出してもらいたいよね。
まぁ、オレが余計なことしたから優花は…泥沼に埋もれてしまったわけなんだけどさ。
「優花…オレのせいでほんとごめん。」
…
少し黙ったあと優花は、涙をポロポロ流しながらニッコリ笑って、
「わたし、もう諦めるね。それじゃ」
と言ってどこかに行こうとしていた。
え?
どこいくんだよ…
今度はどこの停車駅向かってんだよ…
「優花!どこいくの⁉︎帰るなら方向真逆」
「えっ⁉︎そ、そうなんだ…てか、もう諦めるんだから離してよ…手」
「諦めるんならさ、オレがそばにいてあげるよ。だから一緒に帰ろう。」
オレがそう優花にいうと優花は、
「諦めるのにそばにいたら辛いじゃん‼︎」
とまたも怒り出した。
泣いたり笑ったり忙しいな…。
「一人で頑張る必要なくない?オレが一緒にいてもよくない?だめ?」
…
「ダメっ‼︎」
…なかなか強めのダメが返ってきた。
「なんでだよ…」
「もう‼︎真樹弥がいたら、ずっと忘れられないじゃん‼︎真樹弥は、戸坂さんが好きなんでしょ⁉︎だからもう諦めるって言ってやってるの‼︎」
戸坂さん…⁇
優花は、いったい何をおっしゃっているのでしょうか⁇
オレが好きな人は、優花なのに…
「だれ?戸坂さんって」
「知らないっ」
…
なんだ…適当か。てか、優花が好きな人諦めるのになんでオレはキレられていらっしゃる?
「あのー…優花」
「な、なによ」
「情緒不安定…大丈夫かよ。」
オレの言葉にまたポロポロと泣き出してしまった優花。
「えっ、あ…ごめん」
優花が泣きだすとオロオロしてしまう…
「なんでそんなにいつも謝るのよ…それが辛いよ?頑張ったけど、振り向いてもらえなかったし…好きな人いるならもうわたしにかまわないで。幼馴染だからって構わなくていい。だから真樹弥は…真樹弥は…戸坂さんと付き合えばいいじゃない。」
…なぜかまた戸坂さん。
誰なんだ…戸坂さんって…
てか、なぜオレの話…
ややこしい…
優花は、好きな人に変態アタックしてきっとドン引きされたのかもしれない。
だから情緒不安定なんだ。
で、優花は好きな人を諦めると言っている。
そしてオレには戸坂さんと付き合えと。
…
なぜ?てか、だれ⁇
続く。
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