良い目覚め
あっという間に夢の世界へと引きずり込まれたオレですが、朝パチっと目を覚ましました。
休日は…なぜこんなにも目覚めが良いのでしょうかっ⁉︎
平日は…あんなにも起きれないのに…謎です。
平日の朝はさ…もう布団と一体化みたいになっててさ、オレはスライムなんじゃないのかなぁ〜ってくらいシーツに溶け込んでいる。
…まぁ、そんな感覚がするって事なんだけどね。
平日の二度寝は、最高なんですよ。
十分の追加だけでもいいんですよ。
えぇ。
でもね、それは平日のみ!
本日は‼︎二度寝なんてありえないくらいおめめバッチリっス‼︎
まだ、目覚ましも鳴っておりませぬ。
朝からすでに興奮状態。
優花!優花!優花優花!優花ちゃ〜ん‼︎と、脳みそが騒いでございます。
不思議ですね。
ずっと一緒にいるのだから、飽きませんっ⁉︎って思われるお方もおられるでしょう。
しかーしっ‼︎
オレは全然飽きません。
むしろっ‼︎むしろ大好きがましてございますっ‼︎
マシマシの大盛り特大‼︎
です。
そんなハートが大盛りなオレは、朝風呂へと吸い込まれるように入るのです。
だって…朝シャンしなきゃねっ♡
てなわけで、贅沢な朝風呂を堪能させていただきました‼︎
朝風呂すると風が爽やかなんっスよね〜。
心地よい風に吹かれているとグゥ〜っとお腹がなった。
腹が減りました。
本日、母親早朝出勤で不在のため自分で朝ごはんを作る日だ。
早朝出勤じゃなかったら、朝風呂なんて入れませんよねー。
怒られてしまいますからね。
「どこのセレブだよ‼︎」ってね…。
朝ごはんは、適当にちぎったレタスとパリパリに焼いたソーセージ。
そして、卵かけご飯っす。
これがまた最高なんですよね〜。
朝から元気いっぱいで最高な時間を過ごしたオレは、これからもぉ〜っと最高な時間を過ごすのです!
「待っててねぇ〜、優花〜」
と言いながら鼻歌を歌うオレ。
「待ってるよぉ〜ん」
と背後からきこえる声。
…
だれだっ‼︎
と、言わなくてもわかる。
この声は…優花ーー‼︎
「あれ、早いじゃん」
「うん、暇で…」
「そっか、まぁその辺に座ってなよ」
とオレがいうと優花は、ほんとにその辺に座っていた。
…
床…って…。
しばらく床に座っていた優花がいきなり立ち上がって、
「それよりもぅ〜、まだお茶碗洗い終わらないの?」
とオレに抱きついてきたんですけど⁉︎
「えっ…な…っ」
「寒くて冷えたぁ」
と言いながら無邪気にオレに抱きついてくるじゃないかぁ〜‼︎
オレは朝風呂したからあったかい。
「オレさ、実は暑いくらいだからあっためてやるよー」
と優花を抱きしめた。
「わぁ〜、ほんとにあったか〜」
とオレにぎゅうぎゅうしてきましたよ?
いいんですか?
オレは嬉しいけど…優花は、オレをなんだと思って暖をとっていらっしゃるのでしょうかねぇ⁇
「もう、茶碗洗い終わったしとりあえず座ろう」
とソファに移動した。
ソファに座ると優花がまたオレにぎゅうぎゅうしてきたよ?
ん?
「ねぇ、髪の毛どう?シャンプー替えていい感じ?」
とオレにくっつき虫している優花が妹みたいな感じでワクワク顔で見上げながら聞いてきた。
「あ、そうだったね。」
と、あたかも今思い出した風に装うオレ。
スゥ〜〜、ハッ、スゥ〜〜、ハッ
吸う量を多く、吐く量を少なく、とにかく多くの優花の匂いを肺にたくさん閉じ込めた。
「めっちゃいい匂い‼︎」
「ほんと?」
「うん‼︎」
「よかったぁ〜」
「オレもそこそこいい匂いだぞ」
「え〜、どれどれ」
クンクン
クンクンクンクンクンクン
「犬かよっ‼︎」
「あはは、いい匂い過ぎた」
「ならよかった。」
…
それにしてもさ…?
なぜか優花がオレにべっとりくっいておる。
…嬉しいけど、なぜ?
「あのー、優花?」
「うん?」
「まだ、寒いの?」
「ううん。」
「じゃあ…なぜそんなに…オレに…」
「これは、もしも甘えん坊な妹ができたら?っていうもしも妹がシリーズです‼︎」
と親指を立てた。
あー…
「なら早く言ってくれよ」
「はい‼︎モシモ、イモウトガデキタラ‼︎です‼︎」
と、早口で言い出す優花。
…そうきたか。
オレがいつも、もしもネタをしていたからそのお返しだろう。
素敵なお返しじゃないか。
オレは嬉しいよぅ〜。
「あぁ、かわいい妹〜優花ちゃ〜ん」
すりすり。
「お兄ちゃ〜ん、くすぐったいよぅ」
…
はたからみたら変態カップル。
でも、オレは至って真剣〜じゃございません♡
突然のもしもネタでウハウハなのでございました。
早起きっていいっスね!
続く。
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