『Part0』のあらすじ

 すえなり ゆき君はユーサネイコー出身ではなく、貴方達と同じく地球出身であるようです。


 しかし彼は右目眼帯である事を理由に、散々虐げられてきたようです。ついには家出をし、どこか遠くへ行く事も祈っていたらしい。


 雷雨が降り注ぎ、行く当てもなく放浪していた彼は一つの手紙を拾ったようです。信じられない事に、それには魔法が施されていたようです。


 無抵抗のまま魔法を受けた千道君は、地球から足を離し、この惑星『ユーサネイコー』へ降り立ちますが、その瞬間に『シニミ』という怪物に追いかけ回されたので、この事を一時的に忘れてしまうようです。


 それから『ソフィスタ』という、世界各国の異変を調査する団体に、運よく助けられた彼はそのまま本部まで同行したようです。そこでこの惑星の実態を学ぶ姿勢は、単なる好奇心なのか、故郷への帰り道を模索する為だったのかは存じません。


 ただ、精神災害警報という危険が訪れたのに対して、怯まずに自分も入団する選択をした彼の決断は、依然たるものがあります。


 彼は過酷な試練を乗り越える為に『テレスコメモリー』という、三回り程変わった杖を使用したり、その場で出会った人と手を取り合って敵を倒していく。


 そして杖の中に入っている十二年前の『勇者』と共に、八人の団長の魂を開放し、テレスコメモリーを完全復活させ、ナイトメアという全ての元凶を倒すという目標を掲げました。


 初見では俄かに信じがたい彼の放浪旅を、実に五回ほど聞き返しました。その話し方は正に彼の心情をそのまま表現しており、実際に私も隣に居るような感覚に陥りました。


 強いて欠点を言うとすれば、この話は序章に過ぎなくて、大きな謎が残されたままだったとでも申しておきましょうか。千道君の目的は三つありますが、どれも前途多難、苛酷千万な内容でしたので思わず身震いしてしまいました。


 だがしかし、いずれは全ての真実が解明されるだろうという、淡い希望を持つ彼の純粋さには目を惹かれるモノがありまして。


 少なくとも、彼らの放浪旅が青年読者諸君にとって、うわべ情報流布のスキャンダルやバッシングなどよりは、遥かに興味深いモノであろうと信ずる。


 なお本書では、千道君以外の方から見た描写も、思い切って追加したモノでございますので、話数も大幅に増加しております。


 もしそれを致しませんでしたら、解決しているのかそうではないのか、曖昧になってしまう部分が出現していた事でしょう。


 この点はWeb小説読者として、多少不満に感じてしまうかもしれませんが、私としては理解を深めて欲しいという微意でございました。


 最も、彼らのをそのまま書き綴っている私は、この体験に関して無知であるからして、多少とも認識の過誤を犯しているような点がございますならば、その責任は一から十まで私にある訳でございます。


 これから千道君達が話してくれる放浪旅を、彼らの心情を原型そのままにおいて、引き続き私が書き記していく承諾を得ました。


 御覧になりたき御熱心になる意向は、喜んで受け取りたく存じます。



 ちゃぐう おの 敬白



 千道君が入団するまでの詳細は、以下からご承知を願いたいと思います。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330662550107018

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