第30話反逆

バリンバランバラン…


「っ……まずは1人、倒したぞ。」


ドカ!!!!


「おおおおとっ!」

「なんだお前?」


「この宗教には様々な人間がいる。様々な人種もな。」


ザンッ


「肌が黒い…?」


白い服によって隠されていた肌がはっきりと露出する。


男は服を脱ぎ捨ててこう言った。


「珍しいだろう?俺は格闘タイプなのさ。」


スキル発動

魔法強制解除


「キャノンデビエンド!」


……


「は?なんで、魔法が出ない?」



「おりゃああっっ!」


ドンッッッ


「手で防いだか、なら蹴りはどう防ぐ?」


「やべ、」

バンッ!!!!


バリンバリン


ビリビリ


「なんだここ、、」


「オフィスだよ。まあ機械なんてないけどね。」


「まさか、ここで仕事してるってこと?」


「ああ。」

「それと、壊してもいいよ?まったくダメージじゃない。」


「言われなくても壊すよ?」


「ふはは、!」


タタタタタッ




ドンッ!!


「ガードしてるだけじゃなんも変わんねえ!」


「効くわけがないだろう!!!」

「旋風ッッッ!」


「ガッ…」


ガンッドドンッ


「俺のアッパーは世界一だ!」


「いって、、どうにかしねえと。」


「もう1発!」


 ◆

カンカンッ


「こっちか…」


教会の最下層だっけ?牢屋にミリアが居るはず。


にしてもどうなってんだこの都市?は…


意味わかんないくらい広いな。


教会に行くまでめっちゃ時間かかる。


ていうかそもそも教会どこだよ…!



「そんな必死に走っても、教会にはつかないよ?」


「信徒!いつのまに…」



「エスペーズモ、幻想魔法だよ。」


「しょーもねえことやんじゃねえよ…!」



「しょーもない?それは君たちの方だ。愚かだよ、まさか本当に来るとはね。噂には聞いていたけど、2人で来るなんて無茶すぎるな」


「無茶じゃねえよ!余裕だからきたんだわ!」


「余裕ねえ…」


「ファイアーイフリート!!」

「は!?」


スキル発動

吸収


「反撃!《ファイアーイフリート》」


「まじかよ、」


ドカアアアアアアアン


パリンパリン


「がっは、、」


「俺のスキルは吸収、そして撃たれた魔法でそのまま反撃。あ、ただの反撃じゃないぞ魔法効果は2倍になる」


「確かにこれはやべえなぁ」


「お前の本気がお前を苦しめる!」


「ところでよぉ、さっき………2人だけって言ったよな?」


「それがなんだ?事実だろ。」


「忘れんなよ、仲間はいるぜ。すぐ近くに!」


「デトナディア!!!!!!!」


ダンダンダンッ!


「なぜだ、なぜ!反逆はバリア内では魔法を使えないはず…!」


「バリアは解いたよ、俺の優秀な仲間がね。な?無茶なことなんてねえよ!」


「反逆を止めね、ば!」


ドンッ


「あ、」


「おかえり、ミリア。」


「ありがと!にしても、こいつこんなに弱かったなんて。さんざん言ってた癖にただのパンチ1発で気絶って。」


「早くマチルダを殺そう」


「そうだね」


タタタタタッ


 ◆

「はあ…はあ…」


「もう1発!!」


「魔法が使えないから…なんだ、諦める理由になんない!」


「諦めろ!」


ドカアアアアアアアン



「…ぐ、」


「はははっ、終わりだ!」.


「う、、」


ドンッ


「勝った…!ははは!やってやったぞ、反逆を1人倒してやった!」


「なあ、お前……反逆?何言ってんの?」


「まさか、まだ反逆がいたか。」


「トニーは反逆者なんかじゃない!」


ケラー?


「おかしいと思ったよ、練習に居ないから。それで1人頑張って調べてここまで来たんだから!」


「やめろ…勝てる相手じゃ、」


スキル発動

魔法のホウキ


「なっ!」


「勝てる相手じゃないとかそれらしくないセリフ言っちゃってさ!みんな私のこと舐めすぎ…!このホウキがどれだけすごいか見せてあげる。」


「空中に飛んだ…!?これは、まずい…!」


「ファイアーイフリート!!」


ドカアアアアアアアン


「え、、、?なんで魔法が撃てるんだ」


「スキル範囲外にホウキによって逃げられるとは…!」


そうか、スキルには範囲が決められてる場合があるんだ…!


「キャノンデビエンド!!」


バアアアアアアアン


「くっそ!なぜ、なぜ負ける…」


「ウィーチャートルネード!」


「くらえ、打撃!」

「トルネードを跳ね返せない…!」


ガンッッッ!!!


「……吹き飛ばされたか。」


「トニー!」


「ケラー…ありがとう。」


「まだ動ける?」


「頑張るよ。」


「あ、一応言っとくけど無理しなくても大丈夫だからね?」


「無理してない、、、」


「…大きな仲間が1人、来てるから。」

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