第23話無敗の剣

「突破するって、どうすんだ」


「まあみてっ、


「おりゃああああああっ!」


ろっ。」


「背中に掴まれ、振り落とされるなよ」


「ふぇ、?」


「ふぅーーーー。獅子…奮迅ッ!」


「ガアアアアアアアアアアッ」


「なん、だあの化け物は!止めろ止めろ!」


「うわっ、と。なんだこれ、ライオンか?」


「鉄砲を撃てええええ!」


ドンドンドンッ


「どんどん敵が消えてく…しかも一切怯んでない!」


「よせ、城壁が!」


ドゴォン


「おっおおおおっ!?床にぶつかるっ!」


ドカンッ


「うっ…すげえ、貫いた。」


「解除。」

「恐らく敵はここまでは来ないだろう。」


「ああ、それは良かった。でも、なあ。めちゃくちゃ暗くない?今開けた穴から入ってくる光で少しは明るいけど、ここから移動したら真っ暗だよ。」


「任してくれ、この城の仕組みは全てわかる。」


篝火かがりび


ブォン


暗闇の城内が途端に真っ赤に染まった。


「そんなに驚かなくてもいい。いたるところにロウソクがある。それをつけただけだ。」


「先に進もうぜ」


「急ごう。」


カッカッ


「……この城は本来は僕の家のものなんです。今となっては敵に占拠されてしまっている。剣を探している暇などなかったのです」


「別に龍雄はやるべきことをやったんだろ?ならいいじゃん。」


「そうなんですかね…」


ブフォンッ


「ん!?誰かいる、」


「え、?」


「灯りが消えた。勝手に灯りが消えることはあり得ない…」




「退屈だったよ、この城内を占拠してからは。」


「……お前ええええあああ!!!」


「おい!龍雄!突っ込むな!」


大國オオクニ!教えろ、早く教えろっ!趙匡新ちょうきょうしんはどこだ。」


「教えるわけにはいかないなぁ」


「いいから、教えろッ!」


「いい加減うざったいなぁ。その手を離せ。」


「龍雄、離れろ!!!!!!」


迅雷じんらい


バリバリバリバリッ


「まぶしっ、なんだ?雷鳴!?」


ゴロゴロゴロゴロ


「殺してやるよ。ムラサメっ!」


キリッ


「今度はなんなんだよ!早すぎてわかんねえ!戦いに混ざんねえと…はやくスキル発動しろよ!馬鹿っ!」


玉響たまゆら共鳴!」


「ほう。面白いじゃないか龍雄よ。」


「うっせえええええ!爆発しろ!」


「でも、どうにもお前の攻撃は単純明快つまらない。」


「技は工夫して使うものだよ。」


ドカンッ!!!!!!!


「あっっっっ!!!!!!!!!」


「雷を隠していたのさ。」


「レンドラピオ!」


「なに、、回収された?」


「おい!大丈夫か!龍雄!」


ビリビリ、、、


「あ、ああああ。だい、じょうぶ。そろそろ、本気出そうかな、」


「は、はぁ?お前無理だよ!」


「八面玲瓏。」


「お、い!立つな!後は俺に任せ、」


「草薙剣は…絶対に負けない。僕の先祖はこの剣を使って負けたことはない。だから、勝たなきゃダメなんだ。僕が倒さなきゃ、ダメなんだ…!」


「いいねぇ、燃えるよ」


「大國、お前を本気でぶっ殺すッ!」


刃竜点睛ばりゅうてんせい!!!!!!」


「ぐっ!!!!!!はやい!?」


ガンッ


「この剣はどこまでも強くなる、速くなるんだ!」


「ならばこちらも!!!」


スキル発動

「森羅万象」


ガアアアアアアアアアアン!


「水、電気、熱!!全てを貴様にぶち込む」


「ふっ!!!」


「弾かれた!?」


「剣は負けない、草薙剣は無敗の剣!」


「なっ!?」


天叢雲あめのむらくもッッッ!!!!!」


「がっ、、、」


ドンッ


「はあ、はあ。やっと終わった」


「死んだ?のか?」


「いや、多分死んでない。まあ時期に死ぬだろう。」


「うおおおおおおおおっ!」


「味方が城内に入り始めたようだ。僕らも趙匡新を探しに行こう」


「いいけど、趙匡新ってだれ?」


「父を殺した、犯罪者だ」


 ◆

「お前、なぜここにいる!アサシン幹部、ラット・ハイラー!」


「アサ、シン!?」


「あーあー残念。見つかっちゃったかぁ。ここなら誰もいないと思ったんだけどなぁ。」


「……ぉぃ、ぉぃ!ケラー、これやばぃ?」


「小声で話さなくてもいいよ…!でもやばいのは事実。私達が束になって勝てるかどうか…いや、勝てない」


「は!?やべえじゃん!」


「だからそういってん」


「後ろの2人から処理してもいいんだぜ?」


「やめろ、やるなら俺をやれ」


「おうおう、カッコつけちゃって。………手加減してやる、こいよ。」


「あんまり……舐めんなよ?」

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