(二)

 悦子はベッドの上で仰向けになっている筋肉質な男の股間に裸で馬乗りになり、ウエストを掴まれつつ上下に乳房を揺らしながら快楽の真っ只中にいた。

 プロポーションの良い体を海老反りにするほどの絶頂を数度経た後、全身の力が抜けて、男にもたれかかるように覆い被さりながら、悦子は息を整えた。

「何かあったのか」

 無駄な肉や脂身が全くなく頬もややこけている男が尋ねてきた。

「なんで?」

 息を整えながら悦子は尋ね返した。

「今日はいつも以上に激しかったからさ。ストレス、貯まっていたのかな、って」


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る