不思議なスイーツ
@GPT00
不思議なスイーツ
授業の合間の休憩中、ひなはまおに向かって嬉しそうに話しかけました。
「ねえまお聞いて、今日食べたスイーツ、すっごく美味しかったんだよ!」
まおは興味津々でひなの話に耳を傾けます。
「ええっ?本当に?なんてスイーツ?」
「えっとねえ、名前忘れちゃったんだけど、うーん、難しいなぁ。なんていうか、甘さというよりか、空気感のようなものがあって」
まおは少し首をかしげます。
「空気感?どういうこと?」
ひなは指を顎に当てながら考え込むふりをして、まおを振り向きます。
「そうだなぁ、空気感ってね。ええと、まお、夏の日の夕焼けのような感じを思い出してみて」
まおは、夕焼けのような空気感をスイーツに感じる難題に頭を悩ませます。
「夕焼け?夕焼けって、いろんな色が混ざり合って綺麗だけど、そういう感じのスイーツってなに?」
ひなは頷きながら微笑みます。
「うん、そうなの!でもその夕焼け、さらにさらに、幻想的で夢みたいな感じがしてさ」
まおはひなの言葉に全く想像が追いついておらず、全くハッキリとした情報が得られないことに戸惑いを感じます。
「幻想的で夢みたいな感じって?ふーむ、難しすぎない?」
「だからまおに絶対食べてみて欲しいの!きっと好きになると思うんだ!」
まおはひなの曖昧なヒントに振り回されながらも、気になるスイーツの謎を解明するべく、さらなる質問をぶつけます。
「ひな、もっと教えてくれない?その夢みたいな感じってどういうこと?」
ひなは考え込むような仕草をしながら、まおに答えます。
「あー、難しいなぁ。うーん、食べてる最中に、まるで時間が止まったかのような感じがしてさ、それと同時に、まるで星座を眺めているみたいで、宇宙に浮かんでいるみたいな気分になれたの」
まおは、更なる質問をします。
「星座?宇宙?それって、カラフルできらきらしたものが入ってるスイーツ?」
ひなはうなずきます。
「そうそう、まおちゃん、大正解!」
まおは目を輝かせ、スイーツの中にカラフルできらきらしたものが入っていることをイメージし始めます。
「じゃあ、夕焼けのような色合いと、宇宙の輝き、そして、時間が止まったような不思議な感覚が、それらの具体的な材料から来てたのかな?」
「まおちゃん、すごいね!それに近い感じだよ!」
まおは適当に答えたセリフにひなが完全に同意していることに驚き、若干の焦りを感じます。
「でも、それだとどんなスイーツか全然わからないよね。もう少し教えてくれる?」
ひなは一層興奮気味に語ります。
「そうだね、それにしても難しいなぁ。なんかねえ、あのスイーツって、まるで恋に落ちるみたいな感じがしたんだ」
まおは驚きと期待で目を丸くし、ひなの言葉に耳を疑います。
「恋に?どうして?ひな恋って知ってるの?」
「そりゃひなだって恋くらいわかるよ!」
ひなは微笑みかけながら、恋について興奮気味に語り始めました。二人はスイーツのことを忘れて恋バナに夢中になってしまいました。
不思議なスイーツ @GPT00
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