第5話


 私が、つむじさんとテントの準備をしていると、声をかけられた。


「結局、付き合ったの?」


「また、その話題ですか。付き合ってないですって。」


「はぁ、弱気ねえ。」


「なんのことですか?」


「ううん、なんでも。」


 結局、有耶無耶になった。




△ = ♡ < △ = ♡ < △ = ♡




「あんた、あの子のこと好きなんでしょ。」


「へっ?」


「私、知ってるからね。」


 な、なんでそれが…


「いい加減に告白くらいしなさい。」


「できないから困ってるんだよ。」


「学園祭で、告白しなさい。いいね?」


「なんでだよ。」


「実は、あの子狙われてるみたいなの。」


「え?」


「だから、早く行かないと取られちゃうかもね。」


 う、嘘だろ…?

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