第2話


「別にいいでしょ。」


「いや、学校で食中毒を出されると困る。」


 そういえば、この人学校の理事長の息子なんだっけ。


「とにかく、離れて!」


「とりあえず、今日は俺が奢ってやる。」


「ついていきます!」


「……」


 何ともいえない空気感になった。なぜだ。





「うーん、美味しい。ありがとうございます。」


「はぁ、お前別に貧乏じゃなかったよな」


「はい」


「じゃあ、なんでそんなに貧乏性なんだよ」


「えぇ〜、そんなことないですよ〜」


 むぐむぐ、美味しいな、ここのご飯。


「おい、喉詰まらせるぞ。」

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