第5話


 帰宅中


 うん、これは良くないな。


 路地裏でいじめを見つけてしまった。

 って、能力を使ってる⁉︎


 と、止めないと。


「おいおい、これで終わりか?」


「うう、やめてください…」




「おい、やめるんだ。能力を…」


「部外者は来るんじゃねぇ!」


 そういって、いじめている男は刃物を投げてきた。まずい。


 よし、蒸発させてみるか。


 えい!


 じゃわー


 消えました。まじか。


「っち、今回は許してやる。」


 去っていった。やったぜ!


「あ、あの… ありがとうございます。」


 助けた女の子が言った。


「あ、いえ。」


「能力、強いんですね。」


「いや、そうでもないそうですよ。」


「いや、今、剣を蒸発させてませんでした?」


「気のせいです。では、」


 そういって、俺の足元の空気を温めて大きくする。体積が大きくなれば自分は浮き上がるので、今、俺は飛んでいる。


「え、えええ、空飛んでますよ。」


 よし、でしゃばりすぎた。退散だ。

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