第12話

あれから、前の学校についてたまに連絡が来る。


校長と担任は責任をとって辞めたらしい。


まぁそれはそうだよな。むしろ時間が思ったより掛かった。


「・・・お兄ちゃん、これ」


それはポストに入っていた、クラスメイト達からの手紙。


もう一度会って欲しいと謝らせて欲しい書いてある。


「どうする?お兄ちゃん」


「・・・今は会いたくないかな」


「・・・そうだよね」



俺はクラスメイトのせいで残った傷も沢山ある。精神的にも多いし、正直トラウマである。



きっとクラスメイト達も俺と同じ高校生だし、相手に同情する気持ちと罪悪感は感じているんだろう。だけど・・・その気持ちがあるなら、尚更、いまはほっといて欲しい。


ただでさえ、こっちも縛られた動きしか出来なくて大変なんだから。


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