第2話 変化なしの景色

岡山駅から新幹線で広島まで行って、そこから岩国で乗り換えて、その駅から大畠駅まで2時間半位は掛った。

夕方の4時になっても気温は相変わらず32度で、めっちゃ暑いなと思うし、昼間は35度を少し超えた感じの猛暑日というような感じだった。


高校卒業以来、この大畠駅の周辺はどうなんてるんだろうかと思いながら、駅舎の外に出てみると、景色は全く変わらずのままだった。

10年振りにふれあいビーチの傍にあるローソンに行って、マウントレーニアのカフェラテを買ってから、展望台に入ってみる。

この展望台は3年前にリニューアルされたらしく、部屋が広くなったような感じで、数個の椅子やテーブルが備え付けられていた。

そして、私はその席に座ってマウントレーニアを飲んでいたら、私と同じ年頃の女の子が「あっという間にこの場所の雰囲気が変わってしまいましたね」と話しかけると、「ほんとですよね。何年も経てばあっという間に・・・・って・・え??」と言いかけたそばで、「もしかして舞彩ちゃん??」と尋ねると、舞彩ちゃんは「ひょっとして咲菜ちゃん??4年振りだね。」と私に声を掛けた。

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