永遠
ジグ
願い
彼は今日も勇気を出して一歩踏み出した
視界が上下逆さまになり長い時間をかけて空中で走馬灯がよみがえる
「死ぬことが楽な人生だった」
後悔ないと思う。それほど生きてることが辛い。
だけど、僕は死んだ後に後悔するかもしれないな……
なんて考えてるうちに意識は真っ暗な闇へと吸い込まれていった。
僕の意識がなくなった頃、夢に出てきた女の子が来たようなきがする。
「ごめんね……もっと優しくしてあげてたらよかったね……」
誰だろうか、聞いたことがある声だったけど頭がうまく回らない……
僕は暗闇の奥深く意識を手放した……
そんな僕を見て女の子が泣いたことに……
あぁ…そうだった…君に…
「…」
ただ、もうどうでもよくなりつつある。
ただ、生きているだけで死にたくなってくる……
もう死ねれば楽になれるのに……
なんで僕はまだ生きているんだ? なんで?なんで?なんで……
もう…楽になりたい。
「君に会いたい…」
何事もなかったかのように身体を起こし
荒廃した世界で彼は今日も身を投げ続けるのであった。
永遠 ジグ @kamisaka_san
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