“一人目の彼女と二人目の彼女を天秤にかけた結果?”

神石水亞宮類

第1話 “一人目の彼女と二人目の彼女を天秤にかけた結果?”




“一人目の彼女と二人目の彼女を天秤にかけた結果?”



俺は二人共、同時に別れる事を決める!

一人目の彼女は? 俺にやたらと依存するというか?

完全に俺の言いなりで、自分の意見を一切もたない女!

まあ、“束縛したい男なら? こういう彼女は都合がいいのだろうが、”

俺にとっては何か物足りないというか?

“自分の意思というか、考えぐらいはもっていてほしいと俺は思っている!”

いちいち、俺の意見を聞かないと何もできない女とどう一緒に暮らせば

いいのか全く俺には分からないし。

付き合いきれいと俺は思ったからだ!




『“ねえ、今日は何時に帰って来る?”』

『残業がなければ、PM19時頃帰れると思うよ。』

『今日の晩御飯は、何が食べたい?』

『カレーが食べたいな! 作ってくれるの?』

『いいよ! 何処のスーパーで材料買ったらいいかな?』

『えぇ!?』

『カレーって、何を入れたらいい?』

『・・・まあ、普通は? ジャガイモとかニンジン、玉ねぎぐらいじゃ

ないのかな?』

『ルーは?』

『勿論、入れるよ! ルーが入ってなかったらカレーじゃないじゃん!』

『ルーを入れるって言わなかったから? 要らないと思ってた!』

『えぇ!? マジかよ! 入れろよ! カレーなんだから!』

『自転車で行った方がいいかな? それとも歩いて行った方がいい?』

『そんなの、好きにしろよ!』

『“ねえ、答えてよ!”』

『荷物があるなら、自転車で行けば?』

『じゃあー自転車で行くね! お金は幾らぐらいいると思う?』

『・・・まあ、1000円ぐらいあれば足りると思うよ。』

『簡単に作れる、カレーの動画があったんだけど? どれがいい?』

『あのさ、いちいち! 俺に訊かないでくれる? 自分で決めろよ!』

『“もっと優しくしてよ! 私、女の子なんだよ!”』

『男ならもうぶん殴ってるからな!』

『恐―いっ!』

『黙れ! 俺もう行くぞ! 仕事間に合わなくなるよ!』

『じゃあね! カレー作って待ってるから!』

『・・・あぁ、』




・・・でもこの日、仕事は残業で勿論! 彼女にはLINEで仕事が

残業で家に帰るのが遅れると伝えておいたのに。

俺が疲れて家に帰ると? テーブルの上には二つカレーが置かれていて。

既に時間は、pm23時を回っていたんだ!

彼女は俺の帰りをずっと待っていて、晩ごはんも食べずに待っていたらしい。

彼女のその行動が、俺には物凄く怖く感じた!

何も食べずに真っ暗な部屋で俺を待っていた彼女に俺は一気に彼女への気持ち

が冷めてしまったんだ。





でも同時に、二番目の彼女とも俺は出会っていて。

彼女と別れたら? 二番目の彼女と俺は付き合うつもりだったんだ!

“一応! 二股は俺は嫌いだし、彼女にも申し訳ないと思ったから。”

だけど? 俺が二番目の彼女を好きになりかけていた頃、二番目の彼女は

お酒好きでタバコもヘビースモーカーで、極めつけはギャンブル好きだった

事が俺が二番目の彼女と付き合う事を躊躇った理由になった。

俺と最初にあった頃は、清楚で真面目で可憐な彼女に俺には見えていたのに、

みるみるうちに俺が彼女を見る目は色褪せていく。

俺は“本当の彼女を何も見えていなかったのだとこの時、気づいたんだ!”

だから俺は、一人目の彼女と二人目の彼女を天秤にかけた結果?

どちらとも付き合わないと決める!

サヨウナラ、天秤にかけた二人の彼女。

俺は新しい彼女をこれから見つけて、その子と付き合うつもりだ!

それが俺にとって良い決断だと思うんだよな!

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“一人目の彼女と二人目の彼女を天秤にかけた結果?” 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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