晴れるでもなく

降るでもなく

曇りがかった

想像の境目で

うらうら揺れて

いたいのに


発声練習のような

選挙カーの声が

空想世界の

バリアに

穴を

開けては

去り

また

遠くから

やって来る


名前の連呼が

心に響く

わけもなく


晴れるでもなく

降るでもなく


チベットに降る

ひょうの音を

想ってみたりする


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818093087381753867

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