鷹が翔ける空

星をいだく藍色のもと

月白げっぱくの僧院が密集する

石塊いしくれの山に

祈りの数の窓が灯る


朝雲光る空の色

岩峰の上空をすべる鳥の影

鷹のオレンジ色の眼が光る


窓々を吹き抜ける読経の風

音符のように鈴の音が乗る


赤土色の法衣が並んで

春の谷間で葉っぱを摘む

夕餉の一汁は

小かぶのスープ


伽羅きゃら色の岩山の間から

沸き上がる雲の白さ

天の高さ

青の深さ


チベットの僧院の空

一羽の鷹とともに

悠々と天翔ける


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818093073206974253

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