第3話
学歴コンプレックスがあるかと聞かれればイエスだ。卒業式のあと、後期で受かった私立大学に進学するか、浪人するかという状況下にあった。
学費免除という条件で大学に進学できるのは大きかった。家は裕福かどうかは知らない。
私立大学だから、学費がたくさんかかることを覚悟していた。ところが、進学先の大学はセンター試験である程度点数を取っていたため、4年間学費免除で通えるという条件だった。
今でもこの制度には感謝している。それ故、自分は恵まれているかもしれないとは思う。しかし、ないものねだりというか、旧帝大や早慶に進学した同級生と比べてしまう。人間の性なのか。
大企業に行きたいなら、難関大学でないと不利になる可能性はある。自分はなんのために大学に行くか漠然としていた。ただなんとなく、周りが大学進学するからという理由でやりたいことも決めず、漠然としていた。今は作家を目指しているから、仮に今目指すなら文学部にしている自信がある。
自分は受験で後悔したから、大学生活や就活はなんとかしてやろうという異常なくらいの執念を燃やしていた。
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