光の花と悠久を舞う鳥

登場人物紹介② ブレイヴ・ピラー

◇シャネイラ・ヘニクス（所属：ブレイヴ・ピラー）

　アレクシア王国最大のギルドを束ねる魔法剣士。普段は全身鎧に鉄仮面を被り、顔を見せないでいる。その素顔は翡翠色の髪をした美しい女性。ただ、王国の記録では老齢に達しているとされている。

　3傑の1人。「不死鳥」の異名をとり、「王国最強」と言われるとともに一部の者からは「王国の亡霊」とも呼ばれている。

◇グロイツェル・ロウ（所属：ブレイヴ・ピラー）

　長身の男性で、3傑の1人。「賢狼」の異名をとり、ブレイヴ・ピラーの1番隊隊長を務める。剣術もさることながら、軍略・知略に長けた人物。戦いの表舞台に立つ機会は減っているが、かつてはその腕を大いに振るっていたようで、暗黒街で彼の名は恐怖の象徴となっている。

◇カレン・リオンハート（所属：ブレイヴ・ピラー）

　3傑の1人。「金獅子」の異名をとる若き女剣士。ラナンキュラスとは幼馴染であり親友。スガワラとも友人関係にある。ブレイヴ・ピラーの2番隊、いわゆる「斬り込み部隊」の隊長を務める。2刀流の使い手。ブロンドのショートヘアーで、ややウェーブがかかっている。大酒飲みで、酒場「幸福の花」の常連。

◇リンカ・ティンバーレイク（所属：ブレイヴ・ピラー）

　ブレイブ・ピラー9番隊、救護専門部隊の隊長を務める大人の女性。長い金髪をバンダナで上げ、気だるそうな目つきの顔立ちと豊満な体付きが特徴。回復魔法の専門家のため前線に出ないが、戦闘指揮と状況判断でも高い能力を発揮する。

　根っからの「怠け者」であり、積極的に仕事をすることが極めて少なく、なにかと理由をつけてサボろうとしている。また、人の血を愛飲する異常な趣味をもっており、組織内では変人扱いを受けている。

◇ミラージュ（所属：ブレイヴ・ピラー）

　ブレイブ・ピラー3番隊、隠密専門部隊の隊長。性別は男だが、その容姿は変装によって頻繁に変わり、素顔を知っている者は組織内でも少ない。「ミラージュ」も本名なのか通り名なのかすら不明。高い戦闘能力を有しているが、それらは暗殺に特化している。

◇サージェ（所属：ブレイヴ・ピラー）

　ブレイブ・ピラー2番隊の副長を務める若い剣士。男性アイドルのような甘い顔立ちをしているが、誰に対しても無愛想。一方で、隊長のカレンを尊敬しており、彼女の命令にだけは絶対服従。剣術の腕前はかなりのものだが、若さゆえなのか感情の制御はうまくない。

◇パララ・サルーン（所属：トゥインクル）

　ブレイヴ・ピラーと協力関係にある魔法ギルド「トゥインクル」所属の魔法使い。スガワラ、ラナンキュラス、カレンたちの良き友人であり、アレンビーとも友人であるとともに彼女とはライバル関係にある。

　対人恐怖症で話し方がぎこちない女の子。一方で、魔法を使うときには別人のような冷静な人格が顔を覗かせる。肩より長い濃い青色の髪をしており、容姿は非常に幼く見えるが、アレンビーと同年に魔法学校を卒業しているため、すでに成人している。

◇ユージン・ブレイド（所属：牙（きば））

　剣士ギルド「牙」のギルドマスター。細い眼鏡をかけた強面の男。元は独立したギルドの長で、スガワラに暴行を加え、ラナンキュラスやカレンと敵対したこともある。グロイツェルの手によりブレイヴ・ピラーの傘下になる。

　義理堅い性格で部下想いのところもあるが、敵対する相手にはまったく容赦がなく、威圧ある姿を見せる。