第10話ご飯を作る

家の子供達は、皆料理が得意なんです。

男達はこったものを作りますが、気分屋なのでたまにしか作りませんが、長女次女はあるもので作ったりするので、母としては助かっております。


そんな子供達も料理デビューの時があるわけで大体は、学校で習った調理実習から始めたりするものです。

長女サヤの初料理はカレーでした。

材料も自分で用意して張り切って作ってくれたんですが

カレーってさそうそう失敗しないじゃない?

なのに鍋の蓋開けたらカレーよりごま油の匂いがすごいするんだよね~

色はカレーの色だけど味見したらとにかく甘くてごま油の風味てかごま油強すぎる

(えぇ〜これご飯にかけたら美味しく感じるかな?)

「サヤ砂糖ってどんだけ入れたの?」と聞いてみたところ

「これ半分だよ?足りなかった?」とまだ開けてない袋の砂糖の半分になったものを見せられた

(ウソだろ?なんでこんなに…)

「他に何か入れたりした?」

「隠し味にごま油入れたよ♪」

(隠しきれてねーんだよ)

本人は全く失敗してるとは思ってないし何なら初めての料理。

褒めて伸ばそう…「頑張ったね!みんなお腹空いてるからたくさん食べてくれるよ」

控えめにルーを盛り付けて実食

激あまごま油風味カレー結果は

作った本人何も言わずにふたくちで終了

長男何も言わずにひと口で終了

次女変な味がするよ?と口に入れたのを出して終了

次男三男は産まれてないのでセーフ

母は少なめにもったお皿はなんとか完食

父ヨシヒコ

何も言わず何日もかけて娘の初料理食べてました。 

初めて親父の凄さを見た瞬間でした。

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うちの日常はコントだ @mama53

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