日記

宇佐見 恒木

高校二年生

 あ゛ーーーーー。

 やばい月澄が好きすぎる。

 やばい、やばいやばい。

 家に帰ってきてから心臓がやばい。

 心臓の音あいつに聞こえてないよな。

 なんで今自覚した。あ゛ーーーーー。

 

 玄関の扉の前にうずくまる俺だった。


 なんだよ、去年もほぼ同じ事やったでしょ。

 抱きついたり、蹴り合ったりしたでしょ。

 なのになんで今日抱きついた時にあいつが可愛く見えたんだ。

 あ゛ーーーーー。

 

 無言で俺は携帯を取り出し電話をかけた。

「もしもし、鈴木です。」

「おい、女タラシ。ちょっと相談に乗れ。」

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