言葉をただ現実へ変えられる詩人をうらやんだ

言葉をただ現実へ変えられる詩人をうらやんだ

……わたしの現実は内省するから

どうして言葉はかれらの目の前に立っているのでしょう

散大した目で眺める無言になりたい

「夢の中で生きてんの、」がわたしの言い訳なので――

時間はぐちゃぐちゃです、何回も行ったり来たりするので

(ここで無言が言葉を聞いている)といいのですが 。

家から毎日立って歩いたりしているのは 花

幻の中で鳥になって這ったりする


わたしは言葉に許されるのでしょうか

言葉をただ現実へ変えられる詩人をうらやんだ

かれらのルールを言葉と呼んだ


   わたしは肺の中に紙を敷き

時間をゆっくりとかき消して

   文字

はなぜ在るのでしょうか?


20190324

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