第2話 アットホーム

第1話、第2話、第3話はかなり短いお話となっています。読みにくくて申し訳ありません。

第4話からはある程度の長さになるようにして書いています。

−−−−−−−−



部室に入ると高2の岸本部長がいた。

ちなみに岸本部長はこの漫画研究会史上初の女性の部長らしい。

「こんにちは。佐藤、そんなに笑顔でなにかいいことでもあった?」

と部長が佐藤さんに話しかけた。

「はい!少し良いことがありました。」

「もしかして彼氏ができたとか?」

「違いますよ(笑)」

そんなことを佐藤さんと部長が話していると、同じ学年の林田と森崎さんがやってきた。

ちなみにこの2人は付き合っている。

こんな2人を見ていると佐藤さんに告白する勇気が出ない自分に悲しくなる。

そんな事を考えていると部長が

「それじゃあ、全員集まったし会議を始めるよ」

と言った。

珍しいな、いつもならずっと絵や漫画を書きながら雑談をしているだけなのに。

なにか漫画研究会をあげて参加するイベントでもあるのだろうか。

「2週間後に新入生を勧誘するためのクラブ紹介会があります。皆さん知っている通りこの漫画研究会には5人しか部員がいません。このままだと部の存続に関わるので今年こそは必ず部員を獲得しないといけません。なのでこのクラブ紹介会でこの部活のどのようなところをアピールするか考えて案を出してください。」

そういえばクラブ紹介会のことを忘れていた。

この学校では中学と高校の部活動は合同で行われている。

この部に中学生がいないのは部員集めに失敗してきたからだ。

「この部の先輩と後輩の仲が良くてアットホームな雰囲気をアピールしたらどうですか?」

と林田が言った。

「そうだね。じゃあそのアットホームな雰囲気をアピールするっていう案を中心にクラブ紹介会の発表を考えていこう」

と部長が言い、そのままクラブ紹介会の発表を考えるのに夢中になっているといつの間にか下校時刻となっていた。

「じゃあ今日はここまでにしようか。おつかれ」

と部長が言って今日の部活は終了し、僕たちは帰路についた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る