転生物語

@rinrin1108

第1話、樹海へようこそ「1」

目を開けると大森林。


ここはどこだよ?見渡す限りの森に

絶句するしかない。

俺は確か職場に行こうとして歩いてたはず

前の家は電車で1時間半もかかったから

徒歩圏内に引っ越したんだよな

職場まで徒歩15分、満員電車とも

おさらばして寝坊もちょっぴりできて

最高なんだよな。いや、そんなことは

どうでもよくて、そう、俺は確かに通勤

していたはず。そこで確か、、。

車が突っ込んできてぶつかったよな

しかもトラック。

あ、俺死んだのか。ってことはここは天国?

天国って森なんだ、、、。

ってことはこれから天使のお迎えがあるのかな?

天使っているのかな?そこそこ善良に

生きてきたはずだから地獄ってことはないよな?

でも見渡す限りの森だしな。

えっまさかの地獄!?やだやだやだよー

半泣きになっていると後ろから大きい鳴き声の

ような音がした。


「え!なに!!やめろよー」


おそるおそる後ろを振り返ると50メートル

くらい離れたとこに見えるなにやら

巨大な生物。


「嘘だろ?」


でもあんな生き物は

物語の中でしか見たことがない。

だってあれは、、ドラゴンだ。

大きい牙に大きい翼物語にでてくる

ドラゴンそのものだ。


呆然とドラゴンを見ていると鋭い眼光と

目があった。

やばい。熊と遭遇した人間は

こんな気持ちなんだろうか。

熊は目を逸らしたり

背中を向けちゃ行けないって言うけど

相手はドラゴンだ。

ゆっくり後ずさりなんてしていられない

俺は背中を向けてこれ以上ないくらいの

スピードでドラゴンと反対の方向に

走り出した。


「にげろ、にげろ、にげろー!!!」

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