第2話 青ずきん

 ぼくは青ずきん。まあ普通に生きてますよ。別に裕福でもなく、ごく普通の人ですね。いわゆるモブ。そんなぼくにも悩みがあるんだ。マッチってあるだろ?それを作らないと行けないんだ。そのための材料の火薬を炭鉱から掘り起こさねばならない。この時代では重労働は当たり前だ。裸足で仕事は血だらけだよ笑。でも他の人たちの中には全裸で素手でトンネルを掘ったりしてさ、僕はまだマシな方なんだよね。てか、素手でトンネル掘らせるとか効率悪いよね。この会社どうかしてるわ。 

 さて、仕事に戻るか。ぼくはまたいつもの炭鉱の奥深くで採掘を始めた。やっぱいつも身につけてるこの青いずきん、邪魔だなぁ、安全のためヘルメット代わりに被ってるけどこれはただの布。何も守れまい。外そ。すると、

「ん?」

ゴロゴロ…と後ろから音がする。………あぁぁぁ!そこからはでかい球体の岩がこちらへ転がってきたのだ!

「誰かーーーー!」

べちゃっ。その少年は、そのミートボールのケチャップソースと化した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る