第6話 ライバル関係から親友へ(4月11日)

初めての授業が終わった後で、同じクラスの萱島志織ちゃんと一緒に帰ろうと声を掛けた。

志織ちゃんは、倉敷駅から南へ行った所にある堀南(旭化成のグラウンドがある所で小学校は葦高小学校だった)に住んでいて、小さい頃にはキックベースを習っていたらしい。

足で蹴る野球が有るなんて初めて知った時、志織ちゃんは走るのもめっちゃ早いなっていうような気がするし、いつかはファッションモデルに成るという事を教えてくれた。

暫くしてから、隣のクラスの子が私に声を掛けた。

「もしかしてめぐちゃん??笠岡の少年野球チームに居た子じゃな笑」

「ひょっとして、西阿知ジャガーズに居た沢井莉緒ちゃん??」

そう、私が小6の秋に笠岡ファルコンズの最後の試合、つまり決勝でジャガーズというチームと対戦が決まった時に、莉緒ちゃんがピッチャーだったのをよく覚えていて、いいピッチングをしてたのを今でも覚えている。

ライバルから親友としての関係が始まろうとしていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る