第85話 ルッカ領ホルダ
あゆみはガルミ領とルッカ領ホルダ地区の山々を挟んだ場所に温泉が。
そこに温泉施設を建設させる計画をルッカ町のレクレンに出した。
ホルダ地区の森林から木材を伐採。
木材を加工。
その資材で温泉施設をと。
小枝を利用した新たな炭焼き小屋とゾエド地区から派遣をと。
レロ鉄鉱山から鉄をも。
鍛冶工房の職人派遣も。
温泉施設の周辺に温泉街の構想を書き記す。
領民の憩いの場と。
ホルダ地区では、ユンド人に強い不信感・憎悪があるので、できるだけ後方のルッカ本領から人員を招きたいとも書き添える。
ユンド自治区にした2都市の1つユフトテ人口1万9千程。
代表の1人コルカ=ミエルが実質道路建設責任者になっている。
道路拡張も白い土?で道路の土が固まることができるそうなので、
利用して道路を伸ばしている。
作業員には、スコップ、ツルハシ等鉄製の作業工具を渡している。
最初は鉄製で驚いていたが、使用すると作業効率が上昇で理解し始めた。
作業員は1万に増えて、順調にルッカ領へ道を伸ばしている。
あゆみはその作業を見ながら、ユフトテの都市では仕事がない。
それなら、この一団を道路建設の一団と。
道路建設に、都市計画のインフラ作業員として活躍の場がと考える。
道路工事の専門集団として。
道路整備をしながら工夫を凝らせば、より作業能率も質のよい道路ができるのではと。
将来、他国の要望時、高額で雇用契約を結べるかもとも考える。
もう1人ラキノス=ラクゼには、ルッカ領から農機具類を運ばせた。
木製の鍬などで、鉄製の鍬などがない。
鉄製の鍬を見せたら、初めて見たと。
こんな高価な鉄で鍬と、非常に驚いていた。
イモ栽培の拡大。
アワ、ヒエの脱穀の栽培。
農地の改良を進めさせたいと。
できるだけ自給自足できる都市にしたいと。
枯れた土に枯れた雑草を入れるなりして農地の改良を。
但、収穫は独占させず、共同分配をさせたいと。
いまは、できるだけ公平に食糧を得てほしいと。
川から水をくみ出す。
水車小屋の構想を考案図を書いて、ルッカ町に渡す。
この地域、川からくみ出す用具は桶とか。
あと、この地域でも木が育つか分からないが、種類別の苗を遠方に植えさせた。
ユンド自治区のもう1つ都市ソルレマ人口2万3千余り。
ハルローゼン国境から道を拡張させて道路工事をさせている。
ソルレマからユフトテまでが目標だ。
以前はハルローゼン国境で砂金で食糧等物々交換をしていた。
ルッカ町から食糧支援が届いてから、取引は減少した。
ハルローゼン国境側では、その減少を不思議に思っているようだ。
いまは、ソルレマからハルローゼン国との物々交換になる商品はないが、徐々に商品を考案中とか、
できたら、ルッカ町のレクレンに見せるようにしている。
ここにも鉄製の鍬などを農機具を見せる。
やはり、ユフトテ民と同様に驚かせた。
あゆみはユフトテ民のラキノス=ラクゼに話したと同様に、
都市の自給自足を促進したので、民が平等に食糧確保できるようにしたいと。
元ソルレマ執行官だったロアド=ルシムが、涙を浮かべた。
農機具も作業道具も順次に運搬させた。
あゆみはルシムにこの街道が開通し、国家間の交流ができると、街道に沿った場所に宿泊施設が必要になる。
その地域がソルレマ都市の発展場所になるのではないかと。
そうなると旧都市と新都市になって、それぞれ都民の住む領域が変化すると。
発展した活気ある都市ができと話す。
ルシムは深く思慮した。
ハルローゼン国から最初に入る都市ソルレマ。
休息する場所
宿泊する場所
そこが都市の発展場所と。
荷馬車が往来する街道。
馬の管理
荷馬車の保管場所。
職人らが集う店が並ぶ。
あゆみは後方に木の植林をさせたいので、何種類か苗を植えることを伝える。
あゆみはユンド自治区が安定すれば、それだけユンド国の崩壊も近いとも考え
る。
ルッカ領ホルダ地区の温泉設備が楽しみ。
ソルレマの後方にも温泉があるので、どんな温泉か楽しみ。
レクレンから、ユンド国で救った娘達から3人ホルダに戻りたいと。
あゆみの世話係にどうかと。
温泉施設の大工を派遣も。
森林伐採の人員も派遣。
木材加工職人も派遣。
炭焼き小屋の手配も。
炭焼き職人の手配中。
鍛冶屋の職人の派遣は難しいと。
前世であゆみは、身の回りはすべて自身なので、必要としない。
温泉施設の従業員で、家族の帰還を待つのも良いかと。
ルッカ領ユンド自治区から、
ユフトテ都市の仮称責任者
コルカ=ミエル
ラキノス=ラクゼ
ソルレマの責任者
ロアド=ルミル
と初めて見る人物、ガルル=ソナミ
ら4人があゆみに会いに、遠路からきた。
「どうした?」
あゆみは挨拶もそこそこに要件を聞く。
非常に、4人は言いずらそうだ。
「ザエン様、お願いあって、参上させて頂きました」
ミエルはひざまついた。
「改まって、ミエル、早く用件を言え!」
「実はユンド人の避難民がソルレマ、ユフトテに沢山きています。受け入れたいのですが、どうしたモノかと」
「接触はしているのか?」
「都市には入らせませんが、離れた場所にテントを張らせました。
ルッカ領から頂いた大切な食料を少々、お裾分けさせて頂いきました。
大切な食糧援助を。
本当に申し訳ないです」
ソルレマのルシムも土下座して述べる。
「先日、ソランテアを攻略した。
その時、ソルラン人の性奴隷にされた、使い物にならなくなった奴隷を生きながら殺していく、快楽施設に入った。
使い物にならない娘は全裸で縛りあげられ、殺されていた。
分かるか!。
お前達!」
「申し訳ないでは、言いようありません」
ユフトテのラクゼが土下座で言う。
「娘達は、お前達の軍人から病気持ちに犯され、不治の病にされた。この世界で完治する薬はない。
不治の病だ。
ユンド病としよう。
そのため、娘5人を殺した。
その血をほぼ10人に血を飲まさせ、解放した」
「・・・・・」
「そいつらが、生きて帝都に戻って、ユンド病を広めたら、どうなる?
お前達のユンド病が、帝都に蔓延する。
その前に、お前達を除いて、感染者ユンド人がいるかも知れない。その対策はどうする?」
「えっ!。ザエン様、誠ですか?」
「ああ、ユンド病に感染すると、1ヶ月頃には、生殖器に腫れ物が、ブツブツが、それが徐々に、体の見える部分に広がる。
ワシも初めてユンド病を見た。
そのユンド病がお前達の都市に感染したら、どうする?」
「はぁ。そのユンド人が感染しているか」
4人は絶望の顔。
「避難民を救いたいとか、以前の問題だ。
まず接触を避けろ。
もう少し,遠方で、テントを張れ。
接触したら感染するから、皮膚にも触れるな。
用心するんだな」
「ここからだ、
お前達の軍人も含めて、子供を性対象者にしていた。
ド変態ユンド人!」
「・・・・・・」
「その者達を救う気はない!」
「ユンド人を死んで行く姿を、なんとかザエン様、お助け願いたいのです。
勝手だと言われても、ソルラン人の言い分も理解していますが、避難民に救いの手は、無理ですか!
ザエン様!」
ユフトテのミエルは大泣きしながら訴えた。
都市攻略で生き残った生き場のない。
殺し損ねたユンド人だ。
広大な領地に、点在する都市はほとんど破壊した。
その過程に、沢山のユンド人を殺した。
それでも殺しそびれたユンド人を、
どうする?。
「ユンド病の感染者を受け入れて、絶滅するか。
2ヶ月ぐらい観察して、ユンド病でないユンド人を、
都市から離れた場所で、一時テント生活をさせるか。
しかし、その者達には従属契約をする。
もし、軍人らが潜んでいたら、殺す!」
「ザエン様、食糧援助は駄目でしょうか。
少しの間だけでも、お願い、出来ないでしょうか?
ザエン様から支援して下さった大切な食傷から私の分を削って、
避難人に与えてはなりませんか・・・・」
ユフトテのミエルの必死の願い。
本当に、我が身を顧みず、懇願。
あゆきは、そのけなげさに折れてしまった。
「分かった。ミエルよ。そう悲しんでくれるな、
ルッカから食糧を支援をさせよう。
くれぐれ、接触するときは、皮膚に触れるなよ」
「ザエン様、ありがとう、ございます」
4人は頭を下げた。
4人はホットして帰っていった。
あゆみは内容を書き込んで、ルッカ町へ送らせた。
また、ルッカの木工職人に、現地で組み立て式の建物ができないか問う。
プレハブ建設より簡素化した現地組み立て、土台の上に少しづつ乗せて、簡易型とか考えた。
あゆみは小規模攻撃隊の構想を考えていた。
大がかりな行軍でなく。
機敏性に特化した部隊を。
機動性で敵を翻弄させる。
身軽な攻撃隊の創設。
荷馬車が本拠地で、
そこから派生するように、
小規模攻撃隊が都市を攻撃する。
即、撤退。
攻撃・撤退で敵都市を疲弊させる。
炸裂爆弾で都市を壊滅にさせる。
小規模部隊に投石機や大型弓座で敏速に移動できるか。
兵器の開発部門モドキにはあゆみは考案図を渡している。
あゆみの直接部隊はない。
親衛隊もなく身軽その者。
自由気ままに、何処へでも行ける。
時間があると、あゆみは乗馬でホルダの地域を走っている。
耕作放棄された田畑は想像以上に広い。
改めてユンド人を入植させるわけにはいかない。
領外へ出た領民が戻らないと。
ユンド軍の奴隷狩りの敏速性には、驚かせるほど無人地帯が続く。
このまま耕作放置が増えると、もったいなさに思える。
ユンド人の奴隷狩りにあまり関心のない、ルッカ領ミシアから入植できないかと。
従属契約が解除されない者達を改めて、入植地にできないか。
そく受け入れ体制になっているも書き記して、
ミシア地域を管轄するゴエム行政官に届ける指示をだす。
アマゾネス隊から予行練習で、廃墟アルアモイの後方の都市グルフィに向かうと伝令がきた。
あゆみは参加希望をした。
そのまま、伝令と共に、アマゾネス隊の本隊に合流した。
アマゾネス隊も2千7百弱になった。
今回は新兵含め、全員参加の実践訓練になったと。
隊員達も田畑を耕作しているとか聞いた。
あゆみはユンド自治区からの懇願をアマゾネス隊にも伝えた。
いずれ、アマゾネス隊にもふりかかる問題になることも伝える。
アマゾネス隊には、そう割り切れる問題ではない。
しかし、現実に起こっている事実を、ユンド国滅亡の後。
命からがらユンド人が避難してきたら、殺し続けるられるか。
深刻な話をしてしまった。
ルッカ領ノエノ地区からシュレカ国境線を沿いながらの行軍。
遠方よりシュレカの民が見ている。
都市グルフィを遠巻きにしながら行軍。
そこにいるユンド人らを殺していく。
投石機も大型弓座も運んできた。
爆弾も多めにと。
都市を壊滅させるほどではないが、敵側は相当神経が狂うだろう。
アルアモイ領界から2日目に都市グルフィが見えた。
別動隊が周辺のユンド人を殺していく。
城門は4方向。
城壁も堅固。
城壁の上から兵士が射ってくる。
目障りのハエなので、そこへ大型殺列爆弾付矢を射る。
当たった壁が崩れ、射った兵士が落ちる。
4方から投石機4台から炸裂爆弾を都市に落とす。
隣国ベロニアにも音響が轟いている筈。
城門1カ所から30人程が伐って出た。
アマゾネス隊は通常の矢で射る。
突撃隊は次々に地面につく。
そこに2番矢で仕留める。
突撃隊は全滅した。
城門も城壁も崩れた。
裸同然になった都市に、大型矢座から炸裂爆弾の矢が建物に突き刺さり、爆発する。
投石機からの炸裂爆弾で、あちこちの建物が崩壊する。
都市グルフィは5万人規模なので、2千7百弱での突撃は無理と判断したようだ。
あゆみは賢明な判断と評価した。
小規模の攻撃隊ができれば、ユンド国の滅亡も早い。
新兵達が初めて矢で命を奪う経験していたが、ほとんど躊躇う様子は見られなかった。
アマゾネス隊単独の攻撃部隊は大成功だった。
グルフィは都市機能を失ったので、ユンド人は後方へ移動した。
都市グルフィは廃墟となった。
後日、グルフィ都市から解放されたソルラン人(子供も含む)がソルラン国側に向かい、アマゾネス隊員に発見された。
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