第17話 女子を辞めたら、これから先の楽しみが増やせへんやん(4月13日)

「さっきはほんまにごめんな笑」

「わいも彩佳ちゃんのおもろい所めっちゃ好きやで」

私から見た湯舟くんは優しそうな感じであり、名探偵コナンの西の高校生の服部平次くんによく似てるような気がした。


「少し寒くなってきたから、ファミマ(ウメキタ)でホットのカフェラテ(WONDA)を買うてきたるから、一緒にファミマに入らんと寒いで」

「うん、湯舟くんって優しいねんな」

ウメキタの中のコンビニはセブンイレブンハートインの他にファミリーマートもあり、此処は朝の5時半から深夜の12時半まで開いていて、閉まってる間はシャッターは下ろさずに自動ドアは鍵をするようになってるらしい。

「少し熱いから体が暖まるやろ笑」

「うん、あのね・・・」

言いかけた傍で湯舟くんは「何や?」と聴き返す。

「うちは女子やと思ってた??女装からやねんけど、それでも引かへん??」

「引かへんよ、彩佳ちゃんがほんまもんの女子になった時がめっちゃいい事やで。途中で女子を辞めたら色々な事を楽しめへんやんか」

「確かにそうやね。幸大も私が女装からでも認めてくれた時は、それでも親友って言ってくれたで笑」

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