僕は最強賢者猫である

白い月

変な人間がギャーギャーうっとおしい

 ぼくは馬にひかれました。オスです。なんか人間4人くらい運んでいました。なんか僕の事をマンチカンと呼んでいた異世界転生したとかいう人間がいました。

 あぁ、死んだ。はずなのになんか雲の上でお座りしている僕

(変な人間がギャーギャーうっとおしい)

 後ろ脚で体をかく。しゅっしゅっしゅっ。

 なんかおいしいもの食べたい……。

「えっと、3つ。3つだけ願いが叶えられるんだけど、ごめん1つはこっちで選ぶね」

「1つ。人間語を利用可能に!」

 後ろ脚で体をかく。しゅっしゅっしゅっ。

「あれ? 僕、人間語使えてる?」

 後ろ脚で体をかく。しゅっしゅっしゅっ。別に後ろ脚で体をかくのはかゆすぎるわけでもない。

「どう? 人間語分かるでしょ?」

 あくびをします。

(ふあ~ぁ)

「それじゃあ、残り2つは自分で選んでね」

「……選ぶ。ねぇ。あと2つ。

「寿命を人間と同じくらいにして。

 魔法の素質くれ」

「はぁ~い」

 きらきらきら~ん。

「これで寿命伸びて魔法の素質アリの猫になったってわけだね」

「でいっていいの? 僕」

「ええ、もちろん。

 あぁ~久々にどきどきしたわ~人間以外にこ~ゆ~ことしちゃうなんて」

 なんてはしゃぐ女神を放置プレイかましてエサのおいしそうな惑星に降り立つ準備をした。

「…………(なんか邪悪なオーラ持ってるな。猫の勘。この女神邪神じゃないの)」

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