設定集 神物紹介


★イザナミ


 神々の母神にして、黄泉国よみのくにを統べる黄泉津大神よもつおおかみ

 1,500体の黄泉戦よもついくさ(鬼)と黄泉醜女よもつしこめ、そして八雷神やくさのいかづちのかみを率いて地上に侵攻する。天津神とは同盟関係にある模様。

 物語序盤に地の利を生かした消耗戦でハヤに勝利し、十種神宝とくさのかんだから生玉いくたまを奪った。

 記紀きき神話では、ヒノカグツチを産んだ際に火傷で死亡(神避かむさり)し、黄泉国に迎えに来たイザナギに正体を見られて訣別した。



★ニニギ


 天孫てんそん(アマテラスの孫)にして、日本の支配権を人間から譲り受ける(奪う)べく高千穂峰たかちほみねに降臨した侵略者。

 天津神軍の総大将として、天叢雲剣あめのむらくものつるぎ八咫鏡やたのかがみ八尺瓊勾玉やさかにのまがたまの三種の神器、そして九柱の神々を従えている。

 記紀神話では、天孫降臨てんそんこうりんの後に葦原中津国あしはらなかつくにを平定し、オオクニヌシから国を譲られた。曾孫のイワレビコ(神武天皇)の誕生により、神話の時代は終わりを迎える。



★オモイカネ


 天津神軍の参謀にして天鳥船あめのとりふねの船長、そしてお目付け役。

 白絹の衣に黒絹の(スカート)を纏い、銅鐸どうたくの髪飾りを付けた可憐な少女の姿をしている。

 頭脳明晰な智慧ちえの神で、随伴した九柱の中で唯一、ニニギと対等に話をすることが出来る。また、たまにインターネットに出現するらしい。

 記紀神話では、ニニギの伯父にあたり、葦原中津国に派遣する神々を選定する指導者の役割を果たしていた。



★タケミカヅチ


 天津神最強と名高き軍神。

 外見は短甲たんこう(胸鎧)の下に真綿の貫頭衣かんとういを纏う年若き金髪の女性だが、霊剣・布都御魂ふつのみたまで戦闘機すらも両断する。

 横浜頂上決戦では武見・仲田を破り、天羽々斬あめのはばきりチームを崩壊させた。

 古事記では、天鳥船あめのとりふねを伴い稲佐いなさの浜(出雲市大社町たいしゃまち)に降り立ち、コトシロヌシとタケミナカタを服従させて葦原中津国平定を実現させた。



★フツヌシ


 タケミカヅチと並び称される武神。

 外見は挂甲けいこう(大鎧)の下に貫頭衣かんとういとズボンを履いた蒼銀そうぎんの髪の青年で、ヒノカグツチをたおした神剣・伊都之尾羽張いつのおはばりを持つ。

 日本書紀にのみ登場する神で、タケミカヅチを伴いコトシロヌシを降伏させて葦原中津国平定を実現させた。また、星の神である天津甕星あまつみかぼしとも戦っている。

 タケミカヅチとフツヌシは、共にヒノカグツチが斬られて流れた血が出自と関係しており、また古事記と日本書紀で同様の役回りをしている。



★アメノタヂカラオ


 イージス艦や駆逐艦を素手で破壊する怪力無双。

 外見は巨大な相撲取りで、佐世保基地や相模湾海戦では艦隊に甚大な被害を与えた。

 記紀神話では、アマテラスが天岩戸あまのいわとに隠れ(岩隠れ)た際に、僅かな隙を突いて外に連れ出し、ついでに岩戸を放り投げた。その後はニニギに従って地上に降りた。



★アメノウズメ


 情熱的な踊りで神も人も沸かせる舞神ぶしん

 湘南海岸攻防戦において、自衛隊の部隊を踊りで教化して支配下に置いてしまった。

 記紀神話では、アマテラスが天岩戸あまのいわとに隠れ(岩隠れ)た際に、半裸の踊りで八百万やおよろずの神々の喝采を浴び、岩戸が開く切っ掛けを作った。その後はニニギに従って地上に降り、五伴緒いつとものおと呼ばれた。



★イシコリドメ


 八咫鏡やたのかがみと同等の能力を持つ神。

 記紀神話では、アマテラスが天岩戸あまのいわとに隠れ(岩隠れ)た際に、天安河あまのやすかわにある岩と鉱山の鉄で八咫鏡やたのかがみを作った。その後はニニギに従って地上に降り、五伴緒いつとものおと呼ばれた。



★タマノオヤ


 八尺瓊勾玉やさかにのまがたまと同等の能力を持つ神。

 記紀神話では、アマテラスが天岩戸あまのいわとに隠れ(岩隠れ)た際に、八尺瓊勾玉やさかにのまがたまを作った。その後はニニギに従って地上に降り、五伴緒いつとものおと呼ばれた。



★アメノコヤネ


 祝詞のりとにより人間を教化する神。

 記紀神話では、アマテラスが天岩戸あまのいわとに隠れ(岩隠れ)た際に、太占ふとまに(占い)をして祝詞のりとを唱えた。

 そして、岩戸から顔を出したアマテラスに、フトダマと共に八咫鏡やたのかがみを見せた。その後はニニギに従って地上に降り、五伴緒いつとものおと呼ばれた。

 


★フトダマ

 真賢木まさかき御幣ごへい(神道に使われる2本の波のような紙が付いた木)をささげて人間を教化する神。

 記紀神話では、アマテラスが天岩戸あまのいわとに隠れ(岩隠れ)た際に、太占ふとまに(占い)をして真賢木まさかきを御幣として奉げ持った。

 そして、岩戸から顔を出したアマテラスに、アメノコヤネと共に八咫鏡やたのかがみを見せ、外に出た後は注連縄で岩戸を封印した。その後はニニギに従って地上に降り、五伴緒いつとものおと呼ばれた。



★ヒコイツセ


 ニニギの曾孫で、天津神軍の別動隊(地上部隊)を率いる指揮官。

 教化された九州地方の住民らを伴って中国・四国地方を征服し、現在は近畿地方にまでその勢力圏を伸ばそうとしている。

 記紀神話では、兄弟たちを率いて東に進軍(神武東征じんむとうせい)し、大和国やまとのくに(奈良県)においてニギハヤヒ、トミビコと交戦した。

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