秘密の恋は乙女の日常

_わんこりつぁん_

第1話 もう恋なんてしない

瑠花「待ってよ陸兎!」

陸兎「なんで待たなきゃなんねぇんだよ。」

瑠花「そんなのひどいじゃん!なんで急に別れるとか言い出すの!」

陸兎「ごめん…。他に好きな子がいるんだ…!」

瑠花「陸兎!陸兎‼︎」

 腫れた目

 止まらない涙

瑠花(ああ…。だめだ…だめなんだ…。私じゃ…。)

 もう嫌だ

 もう無理…

瑠花(こんなことなら恋なんてしなければ良かった…。)

 ああ…

瑠花(もう恋なんてしない…絶対に!)


 2年後…。

 

 今日から高校1年生だ

瑠花「お母さん、行ってくるね〜!」

瑠花(今日は入学式当日…!緊張しすぎて死にそう…!)

 私は2年前に彼氏に捨てられた河本瑠花(かわもと るか)

 あれから私はもう2度と恋をしないと心に誓い、受験合格を果たした

はるな「瑠花〜‼︎」

瑠花「はるな!」

 この子は中学の頃からずっと一緒にいる関川はるな

はるな「今年も同じクラスがいいね〜!」

瑠花「そうだね!」

はるな「ねぇ、瑠花。」

瑠花「何?」

はるな「あんた今は好きな人いないn …?」

瑠花「いない。」

はるな「私が言い切る前に…w」

瑠花「だってもう恋なんてしないって決めてるんだもん。」

はるな「え〜。」

瑠花「なんで?」

はるな「だって私以外に瑠花のこと支えてくれる人いる?」

瑠花「それは…。」

 私は両親がいない

 小さい頃に3人でドライブに行って、事故に遭った

 私だけ奇跡的に生きていたけど、親戚は私を受け入れてくれなかった

 今は祖父と祖母が残した別荘に住んでいる

 お金も祖父と祖母が残したものだ

はるな「ね?」

瑠花「まぁ、そうだけど…。」

 だけどそんなすぐに好きな人ができるはずがない

瑠花「ま、今はいいや!」

はるな「そうだね。そう簡単にできるものじゃないしね!」

瑠花「ね〜、はるな。」

はるな「何?」

瑠花「どこでバイトするか決めてる?」

はるな「決めてない…!」

 はるなはやばいという顔をして悩んだ

瑠花「ならさ、私いいとこ見つけたから一緒にバイトしない?」

はるな「する‼︎」

瑠花「やった!でねでね…ここなんだ…!」

はるな「あ!そこめっちゃ有名なとこ!」

瑠花「がんばろ〜!」

 

 学校に着く


瑠花「終わった…。」

はるな「入学式長かったね〜。」

瑠花「うん…。」

 私たちが話していると遠くの方から歓声が聞こえた

女子1「きゃ〜!あの人めっちゃかっこいい‼︎」

女子2「彼女いるかな?」

女子3「そりゃあ、いるんじゃない⁉︎」

女子1「イケメンだしね〜。」

はるな「イケメンだって。」

瑠花「興味ない…。」

はるな「そっか…。じゃ、行こ!」

瑠花「うん。」

 その時、私たちとすれ違ったのは噂のイケメンさんだった


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