ギャーンブルー

ひゃく蜂

第1話 出会いは一生の宝

僕はあのときの出会いが一生忘れられない。

それは高校生だった時の頃、

勉強もスポーツも全然出来なかった。

そんな時にクラスメイトのカヲルが

僕に話しかけてくれた。

カヲルは勉強もスポーツも出来て、

クラスのメンバーを引っ張るリーダーだ。

カヲルに”なぜ僕に話しかけてくれたの”と

聞くとカヲルは”困っている人を見て見ぬフリすることが出来ないから”と答えた。

なんて女神のような優しいお方だ。

そうカヲルは女子なのだ。

その日から放課後に授業で分からない所が

あったら丁寧に教えてくれたり、

体育の授業でうまく踊れなかったダンスの

練習に付き合ってくれた。

なんか一緒にいるとなんでもうまくいきそうだ。

そう思い始めた頃には好きになっていた。

そして気がつけば卒業していた。

カヲルとの最後はテスト週間の放課後だ。

そんなカヲルのことが今になって鮮明に思い出す。

僕は今、お菓子販売の営業をしている。

会社の業績が下がりつつあるため、新しい

商品の開発をしてその商品を置いてくれる

場所を見つけて取引をするのが主な仕事だ。

世の中の景気不況もあってか新規の取引が

減っているらしくなかなか契約まで

行き届かず困っていた。

僕の心の中で助けを求めている声が脳まで

届き高校生の記憶を思い起こしたのだろう。

だから今すぐあって相談したい

そういう思いで胸がいっぱいだった。

逆に会いたくない人もいる。

その人物の名は逞だ。

逞はカヲルの幼馴染で距離が近いから

私は嫉妬しているのだ。

でも逞はクラスが違うため、なかなか会う

ことがなかった。

そうだ!一樹というクラスメイトもいる

一樹はクラスの室長役だからカヲルと同じで

入学時の席がカヲルの隣だった。

そんな3人と1ヶ月後に特別な会で

再び出会うことになる。

それぞれ別の道を進んだからカヲルとの

距離はそのままであるはずだ。

逞とは学校の委員会が同じで連絡先を交換

していたからこまめに連絡をとっている。

逞は漁師を目指して修行をしているらしい。

一樹に関しては連絡先を知らないため

様子を伺えないが、元気にしているだろう。

とにかく1ヶ月後が楽しみだ。

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