第8話


いきなり、突き飛ばされた。


「ゴンッ」


 硬い石に頭がぶつかったような、実は少し甲高い音が響く。


「お前なんか、助けなければよかった。」


 どうやら、出血しているようだ。


「お前を助けてから、俺はずっと雨に見舞われている。」


 視界がぼやけてきた。


「おまえの呪いで部活ができない。皆から恨まれる。」


最後ぐらい、笑おうかな。


「んなっ」


 神様にお願いしよう。来世は恋ができますように。

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