第171話 さてどこに逃げても

 皆さんは布を作る時……いや作品を作る時に性別を意識したことはありますか?


 男だな、女だな、どっちでもないな、どっちでもあるような気がする。いろいろあるとは思うのね、自分自身に対して。

 でも作品を作る時の男女というのは、一般的なものを指すと思う。

 そうなってくると、自分はどっちも書けないなと思ってしまう。

 何を書いても自分でしかない。


 層をきっちり意識して、その向けに合わせたものを書ける人は凄いと思う。

 ではその男女とはなんだろうか?

 押し付けられたらしさとイメージかな。


 さてと、毎日いろいろと情報が回ってきますよ。

 その中で、いろんなことを考えます。そして自分自身の最低な部分と向き合わなければならないこともある。


 Twitterの創作垢を持っていた時は、結構いろんなことを演説してた。相互さんという存在が何よりも大切だったし、秩序を感じないあの世界は何かこう……見えない敵がいたようにも感じていたんだよね。


「どうしてそんなことを言うんだろう?」


 疑問に感じたことは多くて、「創作論」というタイトルをつけさせすれば、他人を傷けて良いとでも思ってるんだろうか? そんなことを思うこともあった。

 好きに書けばいいんだよ。好きなものを。あなたが書くのが好きだと言うなら。


 押し潰されそうな人に手を差し伸べて、救うことが出来たならどんなにいいかと思った。でも自分は無力で、誰のことも救えないことに気づく。

 変えたい世界が目の前にあって、何度も立ち向かって自分の無力さに絶望しながらも何かできると思っていた。


 今はそんなこと考えていないけれどね。

 自分の無力さは、自分が一番分かっている。

 励ますのは下手だし、何か相談されても上手いこと言えないし。

 でも、何があっても変わらずに傍にいるよ。そうありたいし、そういうヤツだと思う。何にも関心がないっていうのは、周りに左右されることがないということでもある。


 人生にはいろんな分岐点があって、どんな選択もできる。

 そもそも戦うという選択は今まで一度もなくて、あるのは向き合うという選択だった。だからかな、なんで? って思うこともある。

 確かに指摘はしたけれど、そんなに俺を敵に回したかったの?

 よく分からないんだよね。


 意味はあった?

 満足した?

 これが望んだ結果だった?


 そんなことを思ったりもする。

 でも、全部自分が選んだ結果なんだよ。何処に逃げても変わらないし。

 居心地が悪くなるだけなのに。

 解決させようとしない限り、何も変わらない。

 それくらい恨まれているとそろそろ気づいた方が良いと思う。


 いい加減、逃げてないで向き合ったらどうよ?

 そして、敵に回すという選択肢以外なかったの?

 頼ってくれていたら、仲裁するという選択肢は俺にはあったよ。


 結局誰にも何も伝わってはいない。

 あれだけ相互は大切だといって来たのに。ほんの一部の人だけが、それを事実だと思ってくれているのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る