第164話「けなす感想ばかり一方的に書きにくる人」の心理について考える【前編】

 今回のテーマはリクエストを受けまして、これについて考えてみたいと思います。

 何かテーマのリクエストがあれば、俺のエッセイを拡散してくれている方がおりますのでそちらににコメントを頂けたら、その方が俺に伝言をくれるはずです。

 テーマのリクエストについては、お気軽にどうぞ。


 まず、自分はどんな心理で感想を書いているのか?

 という話しからしていこうと思います。

 分析するには何かしらの基準や比べるものがないと分析し辛いので。


 時間というのは命と同等。なので大部分の人は、好きでもない作品に読む時間をかけようとは思わないと思うのよ。好みでない作品を読むにはそれなりの覚悟が必要だし、「感想を書くという目的」が最初からあるかもしれない。

 これは読みます企画などがそれにあたるだろう。

 そして仲が良いから読み合いをすると言うこともあるかもしれない。この場合は好みがどうのではなく「互いに応援し合ってモチベーションを保とう」という気持ちが存在していると考えられる。


 人によってはそれをなれ合いと思うかもしれないし、そんなことをしても互いの向上に繋がらないと言う人がいるかもしれない。だが、続けるために協力し合うと考えるなら、そこには大きな意味があると思う。俺はね。


 じゃあこの「けなす感想ばかり一方的に書きにくる人」とは何なのか?

 彼らは非常に時間の無駄遣いをしているようにしか感じないよね。だって貶すために、わざわざ好みでもない作品を読みに来ているわけでしょ?

 そんな無駄な時間の使い方はないと思うの。だからそれは彼らにとっては意味のあるものだと捉えるのが妥当だと思われる。

 それを有益だと考えているわけでしょう?

 俺からしたらトチ狂った奴らとしか思えないけれど、多様性は尊重しないといけないよね。

 他人を貶したところで自分の作品が向上するわけでも、自分にファンがつくわけでもないのに。まともならそれが分かる。

 

 じゃあまともではなくなる理由はなんだろう?

 その人たちも小説投稿サイトで小説を書き始めた直後はまともだったはず。

 

 小説というのは、自分の思想のみで書くことが出来る。漫画のように才能や技術がないと何も進まない分野と違い、日本語が分かればある程度は自分の思い描いた世界を文字に出来るだろう。

 だがそれは決して簡単ではない。


 小説は自身の体験、知識、想像、空想、そして少しの事実から成り立つ。

 だからどれが乏しくても上手く表現することが出来ないのだ。

 成長する人は自分の過去と比べても他人と自分を比較しようとはしない。もちろん創作界には無数の作品があるので良い作品から影響を受けることもあるだろうが。

 

 前置きはこの辺にして「貶す人」の本質を考えてみようと思う。

 例えば作品を読んでいて誤字報告のできないサイトで「誤字脱字」を見つけてしまったとする。

 その時どんな行動を取るだろうか?


 1・相手を傷つけないように指摘する(誤字脱字報告をしたり、こっそり教えたりするタイプ)

 2・見て向ぬふりをする(分かればいいやと思うタイプ)

 3・間違いについて小馬鹿にする(相手よりも自分が優れていると見せたいタイプ)

 大きく分けると三タイプに分かれると思う。

 1と3というのはやり方が違うだけで自分の気持ちを優先するタイプなんだよね。2と言うのは「人は人、自分は自分」と考えられるか、自分の感情をコントロールできるタイプだと思う。


 仮に相手が困るだろうと思ったとしても、「教えたい」という気持ちそのものが自分優先の行動。

 だから実際には第4のタイプがいて、その人は相手の都合を聞いてから行動するのよ。

「誤字を見つけてしまいましたがどうしますか?」

 と相手の都合や気持ちを確認する。

 こういう人が他人を尊重する人である。


 日本人は察する能力を持っている人が多い。その代わり一般的にはこうだからこうすべきと考える人が多いのも特徴だと思う。

 しかし世の中にはいろんな考え方の人がいるから、一般がどうであれそれは必ずしも良い印象を与えるとは限らないのよ。

 その為、世の中には親切だけれど有難迷惑と思われている人が存在する。


 だが「貶す」となると4種のタイプ中では異色となる。

 貶すとは……「悪く言う。悪口を言う。そしる」という意味。

 今回のテーマは何故そんなことをするのか?

 長くなってきたので続く。

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