第75話 振り返ってみれば

 ゲーム内転生の攻略対象はどうも人間ではなく、システムにしか思えないという話は前回したが。

 別にそれが面白い、面白くないという話ではない。単に恋愛ものに感じない理由がそれというだけ。


 そもそも、恋愛ゲームにライバルが登場するのか?

 これも凄い謎なんだよね。

 悪役令嬢で乙女ゲームに転生しました。そんで、こんなゲームでこのままでは死一直線だから全力で回避します。

 コンセプト自体は面白いんじゃないか? とは思う。でもそれはどちらかというと乙女ゲーよりもテキスト系アドベンチャー(ミステリー✕サスペンス)な感じがするんだよね。

 428とか面白かったし。


 恋愛ゲーム(日本のもの)って、主人公は自分。そしてお助けキャラ的なのがいて、攻略キャラが出てくる。

 ものによっては主人公の男女が選べたり、同性とも恋愛が出来たりと多彩。

 でも自分が知る範囲ではお邪魔キャラっていない。というか、そんな壮大なスケールにすると容量的にも大変だと思うし。

 なので、元は何がモデルだったのだろう? と気になるところである。

 正直、システム的には女性向けのゲームの方が面白そうだし。

 ギャルゲーの場合、元はエロゲだったりするから。


 それはそれとして。

 ゲームばかりしていた時期があるんだよね。最終的には無心でS.RPGをやっていた。

 その中で言われたのが、

「お前は何をやっても辛そう」

 と言う言葉だった。


 かなりの種類のゲームはやっていた。

 これ、という一本が欲しくて。

 でもゲームは論理的に理解するとつまらなくなるんだよね。

 それは、これはこうするとこうなる。だからやらなくても結論が見える。


 映像ものにあまり興味が向かないのもそこにある。時間ばかり食うが、結論は見ずともわかる。

 とはいえ、物語は経緯が面白ければ充分だと思う。答えがみたいのではなく、どうしてその答えに行き着いたのか。そこが見どころなわけでしょ。


 じゃあゲームに何を求めていたのか。

 単調ではない、何かだとは思う。

 けれども、どんなに自由度が高くても飽きてしまうので見つからないまま。

 いつか見つかると良いなと思う。

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