第11話 とりとめのない話

 この話は2021年の5月くらいの話だから、3年くらい前の話なんだけど。

 よくそんな前のこと覚えているなとか言われそうだが。

 一つのことについてじっくりと考える性格なので、いろんなことを覚えていたりする。


 あなたは人生においてやり直したいくらい後悔していることはあるだろうか?

 IFの分岐の向こう側に行ってみたいと切望するくらいに、後悔した出来事はあるだろうか?


 自分には一つだけ、後悔している出来事がある。

 基本的には、今があるのは過去があるからだと思えるんだけどね。


 人との関りというのは、多少の好意で成り立っている。もちろんその好意は恋愛とは限らない。そして必然としての人間関係には好意が含まれないこともある。

 例えば職場やご近所付き合いには好意ではなく、義務を感じる場合もあるだろう。

 その義務をSNSで感じ始めたら、ストレスまみれになるので注意が必要だなとは思う。


 自分は他人へ対しての好悪を感じづらい。

 嫌なことをされたとして、それ自体に嫌悪は感じても相手への嫌いに直結することが少ない。

 合わない人を好きになることは無いし、好きになった人を嫌いになることもない。

 好きを諦めることはすなわち好きでなくなるということはないから。

 仮に想定外の一面を見たとしても、それを含めてその人という受け止め方なので。


 苦手な人に対しては自分から関わることはないので、苦手だなと感じても嫌いになる可能性は低いと思うんだよね。誰だって苦手な人とはそれなりの距離をとるでしょ?

 嫌いになるほどその人のことを知らないということなのかもしれない。


 じゃあ好きな人がいて、仮にその人が恋人であり合わなかったとする。

 その時は理解を求めるしかないよね。自分の想い通りにならないから好きじゃないって言うなら、それは初めから好きではなかったと思うんだよ。

 理解し合えなかったらどうするか?

 理解し合えないことを理解していればいいと思う。


 相手が自分のクローンでもない限り、100%合うことなんてないのだから。


 相変わらずここまで前置きなんだけどさ。

 

 思えば、恋愛においては誰かに邪魔をされる星の元にあるのだと思う。そういう運命というか。

 これ(2021年の5月)より以前にもあって。凄く好きだったんだけど、何故別れたのか思い出せないんだよね。

 別れた後も連絡を取り合っていたことは覚えているんだけど。

 その後に相手に恋人ができて、後悔はしてないかな。


 簡単に諦められるからあまり好きではないと言うなら、それも違う気がする。

 諦めようが諦めまいが、相手があっての結末だから。相手が幸せならそれでいいと思うんだ。


 人は後悔するとそれを次に生かそうとする。

 今度は失敗しない様に。

 そして臆病にもなると思うんだ。

 

 両想いになることすら望まなくなったのは、疲れちゃったからなんだと思う。好きなだけでいい。

 どうせ両想いになれないからとかではない。

 その両想いがなんだか分からないから。


 仕事休んでまで傍にいたのに、どうして好きが伝わらなかったんだろうね。

 今でも分からない。

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