ゴミ漁り
探耽(たんたん)
僕
僕はただの会社員、取り柄は無く面白みに欠けた人間だ。でもね、孤独で程々に自由な生活を
「…きろ、起きろ、休憩時間を過ぎているぞ」
会社での休憩時間に
会議は終わった。適当な感じに、無難な感じにね。気張って面倒な仕事を増やしたくはないからね。ところでこの文章を読んでいる人…いるのかな?まぁ、いなくても良いのだけれど、これは第一に僕自身のために書いているんだからね。たぶん僕は結婚しないし親にもならない…孤独に生きて人知れず死んでいく、そんな気がするんだ。うぅん?気がするというよりもっと強い何か、確信を持っているんだ。というのも、僕は誰とも一緒に暮らしたくないし、静かに余生を過ごしたい。はは、まだ28歳なのにねぇ。この若さで老成してしまうほどの苦労もしていないのだけれど、生き甲斐というかそういう目標みたいなものや欲求が社会に出て間もなく失せてしまったのでね。この気持ち、わかってもらえるかな?わかるようだったら僕と同じ轍を踏まないでくれよ、一度病院で診てもらってくれ。これを読んでいる君が誰だか知る
僕自身とどういうわけか気が付いてくれた君のために。
さぁ、金曜日も終盤だ。今は一人ぼっちだけれど、君が読んでくれている時点では僕は孤独じゃないぞ。この出会いを祝おう、何か好きな飲み物を用意してくれ。乾杯!
ゴミ漁り 探耽(たんたん) @tantanian
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ゴミ漁りの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます