終章



 幸せに、なってくれただろうか。


 私のことなんて、忘れてもいいから。


 あなたが、幸せになってくれれば、私はそれでいい。




+*+*+*+





 彼女は、幸せだったのだろうか。


 僕のために生きて、死んだ。


 その彼女は、幸せだと感じたのだろうか。




 その問いはわからないが、ひとつ。


 決して、誰も望まない死だったと。


 それだけは言えただろう。


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