序列1位の魔術師は学園生活を可愛い嫁と謳歌したい
はる
プロローグ
「人類滅亡の危機」と言われた悪夢の始まった日から50年が経った2080年4月8日東京某所で1人の少年が頭を抱えていた。
「あぁぁ、どうしよう……」
「いつまでそうされておられるのですか『第1使徒様』」
「おい樹、、今それはそれやめろ」
樹と呼ばれた少年は、あまりの威圧感にたじろいだ。
「すみません。湊さん」
「いや、だから、いつも通りタメ語と呼び捨てで呼んでよ。」
「プッ、あはははは」
「って、おい!何笑ってんだよ!」
「いやぁ、ごめんごめん。あまりの変わりようだから面白くてつい。」
湊と呼ばれた少年は溜息をついた。
「はぁ、まぁ良いよ。」
「それで?旦那は奥さんと違う学園だから拗ねてんのか?」
「ゔっ」
「お前分かりやすくて良いなw」
樹は目の前で寂しそうにしている世界最強の少年に対して穏やかに笑いかけていた。
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2030年、突如として現れた魔物の出現により、世界の人口は激減した。そんな中、翌年の2031年、1人のアメリカ人が突然なんらかの力に目覚め、魔物を討伐した。後にこの力は『魔術』と呼ばれ、このアメリカ人は世界で1人目の魔術師となった。
あれから年月が経ち2080年現在、魔術師にはランクと順位が付けられ、世界の国々が競って、より順位の高い魔術師を集めるようになった。
順位の中で序列1位から序列10位の魔術師は『使徒』と呼ばれ、国からの圧力や縛りを一切受けない純粋で且つ圧倒的な存在で、ある意味今の地球で最も敬われる存在として君臨していた。
序列1位から序列10位の中に日本の魔術師は4名も存在していた。これは世界随一である。
順位が上位になると1つ順位が違うだけで力の差は歴然としている。それこそ大人と産まれたばかりの赤ちゃんのように。
そんな中、現在序列1位に君臨している存在は、過去最高の強さを持っているとされていて、一般人はその人を『神』と崇めている。
神と崇められている張本人は現在、愛する人とは異なる学園へ向かうことへの不満を絶賛親友にあたっていた。
これは世界最強の夫婦がもたらす世界を救う物語
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