第一話 大蛇の章⑴
令和6年○○県✕✕市
半蔵「此処の市長の自宅まで後17キロ程ですよ
サクヤ様、もう少し我慢して下さい、後シュウジお前もな」
シュウジ「お前なぁ…もう40キロは歩いてるんだぜ
しかし此処の市長は迎えもよこさないのかよ、舐めてるとしか思いませんかサクヤ様」
サクヤ「まあ市長は政府に要請したら、たった3人しか来ないと聞いて落胆したんでしょう…後、助さん格さん喧嘩はしないように」
半蔵「誰が助さんで誰が格さんなんですか?、それじゃサクヤ様は水戸のご隠居様でしょうか」
サクヤ「実際に会った事があるでしょう?まあ本物は諸国漫遊なんてしてませんでしたが…」
シュウジ「ああ…あの時の爺さんか…TVでやってるのと大分違ったな、歴史なんて歪曲されるもんだと痛感しましたよ」
サクヤ「途中に寺院がありますね、手を合わせに行きますか」
途中にかなり大きな寺院が…其処には五大明王や釈迦如来や弥勒菩薩の像が
シュウジ「しかし五大明王の真ん中はいつも不動明王の奴だな…戦隊物で言ったらコイツがレッドで
俺はブルーかブラックかよ」
シュウジは降三世明王の像を見ながら
半蔵「実際に五大明王の二番手だからな、降三世明王は、しかし俺の像は無しか…そりゃマイナーだけどさ」
サクヤは弥勒菩薩像に手を合わせて真言を呟く
そして釈迦如来像に蹴りをいれる
シュウジ「何をやってんですか…いきなり釈迦如来像に蹴りを入れて…そりゃサクヤ様は色々恨みはあるでしょうが」
サクヤ「この終わりの見えない旅に私を送り出したのはこの方ですよ、できる事なら…この像を破壊したいくらいです」
半蔵「ですが依頼(善行)をこなせば時間を短縮(ショートカット)出来るわけですし…あまり短気にならずに…それより先に進みましょう」
市内の人々は腰に剣を差した少女や槍を持った男に二本の刀を背中に差した男達に驚きを隠せない
サクヤ「物珍しいんでしょうがもう慣れました」
半蔵「警察関連は政府が抑えてるんで大丈夫ですが一般の人達には怖いんでしょう、もうすぐ市長の家につきます」
シュウジ「やっとか…しかし本当に八岐の大蛇なんているのかね」
市長の家に到着して家の前で待っていたのは
宮坂市長「お待ちしておりました、私はこの街の市長を務める宮坂と申します、はるばる遠い所からお越しくださいましてありがとうございます」
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