木花サクヤの斬魔剣行奇譚

ササヤマヒロト 

プロローグ

       日本神話の時代

       

     須佐之男(スサノオ)の屋敷 

   

須佐之男「まさか…我が姉神が最強の武神の称号を与えたのが女(メ)の神とはなぁ…この海原を統べる須佐之男を差し置いて」


武御雷「須佐之男様、ワタシなどアナタには遠く及びません、天照様の嫌がらせでしょう、時に用件とは?」


須佐之男「噂に聞く武御雷(タケミカヅチ)とはどれほどの者かと呼び寄せたが気が抜けたわ…まあ酒でも振る舞おう、飲め」


武御雷「有り難く頂戴いたします、しかし此処は良い屋敷ですね、周りの海がとても綺麗で」


奇稲田(クシナダ)「お酒をお持ちしました、さぁ武御雷様、存分にお飲み下さい、しかし眉目秀麗な女(メ)の神とは驚きました…正直イカツイ男(オ)の神と思ってましたが」


武御雷「まあ…良く言われます…やはりこの名は怖いと」


奇稲田「ならば別の名前を考えましょう、神ならば二つ名など当たり前ですしね、そうですねぇ…木花咲耶などどうでしょうか?」


武御雷「……木花咲耶(コノハナサクヤ)ですか?」

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