鬼怒川温泉物語

和泉

プロローグ

プロローグ


 手持ちのガイドを起動するとしゃがれたお爺さんの声が聞こえてきた。お爺さんは昔から鬼怒川の観光案内に携わってきたという。その活動の中でよく聞かれるのが鬼怒川という地名の由来だそうだ。ただ、これには諸説あり、断定は出来ないらしい。お爺さんは一つ一つ説を語っていくが、段々と不穏な空気が流れ始める。鬼怒川には、その昔、鬼がいたかもしれない。僕のそんな疑念が確信に変わる時、鬼の生態がわかってしまったのかもしれない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る